患者さんのホームケアの考え方(診断1)

 インプラント後のケアについてのご質問も、時々いただきます。腫れないか、痛まないかということはもちろんですが、インプラントをした歯に対する歯磨きを、いったいどんな風にすればいいかというご質問です。
 以下は、インプラント後の患者さんの、ご自宅でのデンタルケアについての記事からの抜粋です。

粘膜の初期病変は部位特異的で、それらを認知するには、次のような診査が必要になる。
【診断】
 進行したインプラント周囲炎は,X線診査で認知することができるのに対して,粘膜の初期病変は部位特異的である.それらを認知するには,つぎの診査が必要になる.
1 BOP
 プロービング時の出血を認めないインプラント周囲粘膜は,健康であり安定した状態であると考えられている.
2排膿
 排膿があるということは,組織破壊が活発に繰り返し起きていることを意味しており,抗感染治療が必要となる.
3プロービングデプス
 インプラント周囲のプロービングは軽い圧力(約0.2~0.3N)で行うべきである.プロービングは,歯周組織とインプラント周囲組織の両方を継続して管理するうえで重要で,信頼性のある診断法とみなされている.インプラントの場合,上皮は約2~3mmの長さであるので,健康な粘膜や粘膜炎の部位のプロービングデプスは3mm以下である.しかしながらインプラント周囲炎の部位では,プローブは上皮より根尖領に進入し,炎症性病変の基底部である歯槽骨頂に到達するので,プロービングデプスはより深くなる.(2004 現代の治療指針引用)

 インプラントの周囲が歯周病のようになることを、インプラント周囲炎といいます。そうならないためには、毎日丁寧に天然の歯と同じようにブラッシングすることが大切です。インプラントそのものは虫歯にはならないのですが、歯ぐきが感染すると、歯周病のようになってしまうのです。
 定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けていただくと、歯周炎になっていないかどうか、プロの目でチェックできますし、予防や治療も出来ますので、インプラント治療後の定期検診はとても大切です。