インプラント

インプラント治療前にはカウンセリングが必要な理由

インプラント治療前のカウンセリングって必要?

大阪インプラント総合クリニック 歯科医師 松本 正洋

インプラント治療をしている歯科医院の多くが、治療前にカウンセリングを行っています。カウンセリングを重要視している歯科医院が多いのですが、カウンセリングは何故必要なのでしょうか? そして、どんなことをするのでしょうか?

インプラント治療前のカウンセリングの重要性

カウンセリングの目的

インプラントは外科手術が必要であることと、高額であるために、患者さんは治療前にしっかりと説明を聞き、治療の流れや計画に十分に納得したうえで治療に入ることが重要です。

治療前のカウンセリングの目的として重要なのは下記の2点です。

  • 患者の不安の軽減
  • 治療の理解と信頼の構築

歯科医院ではカウンセリングに十分に時間を取り、治療に対する情報を紹介し、知識を深めていただくことで、患者さんのインプラントへの理解を増し、不安がなくなるようにしています。

インプラント治療の選択と決断のために

インプラントは歯を失った時に歯の機能を補うための治療法ですが、歯を失った後の治療といっても失った歯の数や場所によって患者さんのお口の中の状態は様々です。 前歯が1本なくなって見た目をとても気にしている方もおられれば、奥歯を何本かなくして噛めない方もおられます。歯が飛び飛びにない方、既にかなりの本数の歯を失った方等、様々な方が来院されます。

歯を失った場合の治療としては、他に「入れ歯」「ブリッジ」の2つの治療法があります。歯科医師はカウンセリングによって患者さんの歯や歯周組織、全身の健康状態などを知り、患者さんの症状に応じた治療法をご紹介します。

また、それぞれの治療にはメリットとデメリットがありますので、患者さんがより選択しやすいように、患者さんの優先順位と照らし合わせて一番良い治療方法をご提案します。

患者さんの優先順位に即したご提案

患者さんお一人お一人にそれぞれの症状があり事情が違いますので、患者さんの優先順位を考えて、いくつかの選択肢のうちのどれが最善の方法かということを患者さんにお話します。

例えば入れ歯の取り外しが面倒だとおっしゃる患者さんには、ブリッジかインプラントかという選択をご提案しますし、入れ歯の中でもより審美的に美しいものを望んでおられる方には自費診療の入れ歯をご提案しています。インプラントやマグネットデンチャーをおすすめする場合もあります。

インプラント治療が可能かどうかの判断

インプラントは外科手術を行いますので、持病のある方は事前に歯科医師に詳しくお話しください。病気によってはインプラントをお勧め出来ない場合や、インプラント手術自体が出来ない場合もあります。

▼インプラントが出来ない場合について以下でご案内しています。

カウンセリングで具体的にどんなお話をするの?

カウンセリングでは、歯科医院でカウンセラー、もしくはドクターに症状(痛みや具体的な困りごと)、様々な希望や悩みなどをご説明ください。

患者さんのお悩みを真摯に伺った後、ドクターが口腔内チェックを行い、大まかな診断を下します。場合によってはレントゲン撮影やCT撮影などの検査を行い、その患者さんに合った治療計画を紹介します。検査は後日行う場合もあります。

インプラントの治療計画を作成する為には、CTの撮影データを専用ソフトでシミュレーションする必要がありますので、少しお時間を頂き、後日改めてお話させて頂くことになります。

インプラント治療前のカウンセリングに関するQ&A

インプラント治療前のカウンセリングの目的は何ですか?

インプラント治療は外科手術と高額なため、患者さんは治療前にしっかりと説明を聞き、治療の流れや計画に十分に納得したうえで治療に入ることが重要です。そのため、歯科医院ではカウンセリングで治療情報を提供し、患者さんのインプラントへの理解を深め、不安を取り除くことを目的としています。

カウンセリングでは具体的にどのような話が行われますか?

カウンセリングでは、患者さんの症状(痛みや具体的な困りごと)、様々な希望や悩みなどをお聞きすることから始まります。その後、ドクターが口腔内チェックを行い、その日のうちにCT撮影などの検査を行う場合と後日行う場合があります。検査結果を検討し、患者さんに合った治療計画をご紹介します。

インプラント治療には初診カウンセリングが必須ですか?

インプラントの初診カウンセリングでは、患者さんのお悩みを伺うことから始め、歯や歯茎の検査を行い、患者さんに最適な治療法をご提案します。インプラントのような手術を伴う高度な治療の場合は、必ず初診カウンセリングが必要になります。

まとめ

インプラントは大変費用がかかる治療ですので、その場で決めていただくことなんてありません。インプラント治療に即決を求める歯医者さんなんていないとお考え下さい。費用の見積書や計画をお持ち帰りになり、じっくりご検討くださることがベストです。焦って決められるのが一番危険です。

カウンセリングのスタッフの雰囲気なども参考に、あなたに合うクリニックをお選びくださいね。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

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