インプラント周囲疾患の治療2

インプラント周囲炎の治療は、常にではありませんが、しばしば外科処置が必要となります。

 

外科療法の目的はインプラント表面の掻爬と汚染除去のためのアクセスを提供することです。

 

フラップを挙上し、露出したインプラント表面の細部にわたるまで注意深く機械的に清掃します(図11)。

 

清掃時に使用し、より効果を上げることが示された抗菌剤は、現在ありません。

 

インプラント周囲炎病変は骨喪失を伴うため様々な大きさと形態の骨欠損が起こります。外科治療術式は、また、硬組織のマネージメントのための処置を含みます。

 

よくある問題は、インプラント周囲炎に伴う骨欠損の頬側あるいは舌側の骨支持の喪失です。軟組織の適合とポケット除去を達成する為に骨整形による切除術式が必要となります(図12)。

 

欠損形態が再建術式に適した場合は、骨移植とGBRの使用が考慮できるかもしれません。

 

その際は、インプラント周囲炎病変を解消するために適切な抗感染治療を実施します。

 

・インプラント周囲疾患の治療のゴールはポケットの封鎖とプロービングによる出血の排除を達成することです。また、その治療は適切なサポート治療の実施により支持組織の喪失の予防にならなければなりません。
・これらのゴールの基本は患者と医療従事者による感染管理です。
・医療従事者の感染管理手順にはインブラントと上部構造の硬質・軟質の細菌性付着物の除去が含まれます。
・外科療法の目的はインプラント表面の掻派と汚染除去のためのアクセスを提供することです。

 

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インプラント周囲疾患の治療1

インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎は感染疾患ですので、治療にはインプラント周囲組織の炎症を解消するために感染を除去する目的で行わなければなりません。

 

従って、これらの状態の治療のゴールは歯周ポケットの封鎖とプロービングによる出血がなくなる状態になるということです。

 

また、適切なメンテナンスを行うことによって、支持組織の喪失の予防に繋がらなければなりません。

 

これらのゴールの基本は感染管理という考え方です。

 

インプラント周囲疾患の兆候があるすべての患者に周囲炎についての知識をもってもらい、患者自身の手で感染管理が出来るようにしなければなりません。

 

疾患が粘膜炎でもインプラント周囲炎でも、治療の最初の段階は常に感染管理手順が必要になります。

 

プロフェッショナルな感染管理手順はインプラントと上部構造に付着した硬質・軟質の細菌性付着物のスケーラーによる除去を含みます。

 

使用する器具でインプラントコンポーネントや周囲組織を傷つけないように注意して下さい。

 

歯の周りで通常行っている“歯肉縁下掻爬”のような深い、盲目的な器具操作はインプラント周囲疾患の非外科的治療ではなるべく行わないようにしてください。

 

治療方針におけるこの違いの理由はねじ山とその他のアクセスの障害を有するインプラントのジオメトリーに関連しています。

 

盲目的な器具操作により炎症を起こした組織を傷つける危険も強調しなければなりません。

 

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