あなたはインプ ラントが絶対危険じゃなければ、インプ ラントをしますよね。
でもインプ ラントは危険なこともあります。代表的なのは以下の4つです。
1.神経の近くに埋め込む場合
2.血管の近くに埋め込む場合
3.上顎洞を持ち上げて埋め込む場合
4.手術中の血圧、脈拍等の変動 |
順番にご説明します。
1と2.神経・血管の近くに埋め込む場合

こういう危険なケースの場合でも、対処法があります。もちろん、CTやレントゲンなどで確認すれば大半の場合は大丈夫ですが、確実に大丈夫なのは、無理な手術をしないことです。
要するに、神経や血管の近くに埋め込まなければいいのです。現在でも、インプ ラントは長くないとだめと思ってる医師が多いのですが、長いインプ ラントでなくても問題ないのです。(このことは、統計的データでエビデンス{証拠}を持って証明されています。)比較的短いインプ ラントを神経・血管から遠ざけて埋め込めば絶対大丈夫です。
少し短いインプ ラントでも、骨伝導能を持つHAインプ ラントを埋め込めば、確実に骨とくっつきますし、くっついてしまえば、全く問題なく十分機能します。さらに、念の為にインプ ラントの本数をふやせば鬼に金棒です。(ただ、もしインプ ラントが歯周病になった時は長い方が有利ですが、メンテナンスをすれば歯周病になる確率は格段に下がります。)
3.上顎洞を持ち上げて埋め込む場合

頭蓋骨(ずがいこつ)の中には誰でも上顎洞といって必ず穴が開いてます。この穴(空洞)が大きい人は、インプ ラントを埋め込む為の骨がありません。そこで、上顎洞を持ち上げてそこにインプ ラントを埋め込むわけです。その持ち上げ方には2種類あります。ひとつは、サイナスリフトと呼ばれる方法、もうひとつはソケットリフトと呼ばれる方法です。従来はサイナスリフトがよく用いられていました。
サイナスリフトは、上顎洞を横から開けて持ち上げる方法ですが、この方法は外科的な負担が非常に大きいためリスクがあります。何より、術後の感染が心配です。ひどい場合は上顎洞炎になりますし、傷口の治りが悪いことも時々あります。さらに鼻血が出たり、顔がすごく腫れたりするのはほぼ100%です。
それに対してソケットリフトは上顎洞を下から持ち上げます。これだと術後の感染のリスクは大幅に減ります。また、患者さんの手術負担もものすごく減ります。医師はなるべくソケットリフトを選択するべきでしょう。(ただ、サイナスリフトじゃないと無理な場合もまれにあります。)
4.手術中の血圧、脈拍等の変動
手術中に血圧等に大きな変動がみられる可能性があります。血圧が200を超えるような事態になると危険です。それを防ぐ為に、手術中は血圧、脈拍、血中酸素濃度、脈派などのモニタリングが不可欠になります。
またもちろんですが、高血圧の方や、心臓病などの持病のある方は、事前に内科等の担当医に状態のコントロールをお願いいしております。さらに、安全を期すために、麻酔科のドクターに立ち会ってもらうこともよくあります。
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