大阪府吹田市50代女性:右下奥歯をブリッジからインプラントに変更
大阪府吹田市50代女性の症例です。
ブリッジが浮いたような感じで何となく力が入らない気がするという相談で来日されました。
レントゲン撮影をしたところ2本の支台の両方が中で虫歯になっており、抜歯しなければならない状態でした。ブリッジは20年くらい前に治療されたそうです。当時かかっていた歯科医院は院長先生が老齢になり、今は閉院されたとのことでした。
ブリッジは保険のきく金属で治療されており、昔の治療であるために中でむし歯になって抜歯になるケースは少なくありません。
今回は支台になる歯が2本とも抜歯になり3本分の歯が欠損し、しかも一番奥の歯がなくなるために入れ歯かインプラントで抜歯後の治療をしなければなりません。
患者さんはブリッジがダメになり一度に3本分の歯がなくなるということで、かなり落ち込んでおられました。3本分をカバーする入れ歯は大きなものになりますので、着脱の事を考えるとあまり気が進まないご様子でした。
そこでインプラントのご説明をしたところ、ぜひお願いしますとのことで、CT撮影をして詳しい検査をすることになりました。
治療方法
右下のブリッジの支えの歯を2本抜歯してインプラントを2本埋入しました。
2本のインプラントを利用してブリッジにし、3本分の歯を作りました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥270,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
インプラントでブリッジをつくる
3本分の連続した欠損がある場合、インプラントを3本埋入する方法と、2本埋入してブリッジを作る方法があります。
ブリッジを作る方法ですと、インプラントの本数が少ないために3本埋入と比べると治療費が安くなります。費用の面でメリットがあるため、インプラントでブリッジを作る治療法を選ばれる方も多くおられます。
インプラントが適している方
・入れ歯が合わず毎日ストレスを感じている方
・初めて歯を失った方
・一番奥の歯を失ったためブリッジが出来ない方
・他の歯を削りたくない方
・入れ歯に抵抗がある方
・サービス業等、人前で話す機会の多い方
・前歯を失って審美面を重視される方
実際には、これらの条件がいくつか合わさってインプラントにされる方が多いです。
インプラントが出来ない方
・成長期で顎骨の成長が終わっていない方
・歯みがきが面倒で嫌いな方
・重度の歯周病の方
・糖尿病、高血圧、心臓病等の全身疾患のある方
・喫煙される方
・骨粗鬆症の方
全身疾患のある方の場合は、数値が適切にコントロールされている場合はインプラントが可能です。また、歯周病はクリーニングを何度か受けていただくことで歯肉の状態が改善されればインプラントが可能になります。
インプラントは何歳になっても行うことが可能です。年令よりも骨の状態が重要になります。
東大阪市50代女性:右下奥歯にインプラント2本埋入
東大阪市50代女性の症例です。
右下奥歯を保険治療のブリッジにしておられましたが、グラグラし始めたためかかりつけ医に診てもらったところ、ブリッジの支えの歯の中が虫歯になっており、やむなく抜歯となりました。
ブリッジの支えのうち手前の歯は残せましたので、奥から2本が欠損しており、インプラントを2本埋入することになりました。
治療方法
右下の奥歯にインプラントを2本埋入しました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥180,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×2
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
入れ歯かインプラントかの選択
奥歯をカバーする入れ歯は、床でかなり大きく口腔内を覆うタイプになります。
入れ歯で特に気になる点は、噛みにくいことと、息が漏れて発音が少し変になり入れ歯だとバレてしまうことだとおっしゃる方が多いです。床が大きい場合は、えずきやすいという欠点もあります。
もう一つの選択肢はインプラントです。インプラントは歯が抜けた部分の骨に人工歯根を埋め込んで、その上に義歯を装着する治療です。周囲の歯や歯ぐきで支えられている取り外し式の入れ歯とは全く違ったタイプの治療で、ご自身の天然の歯がよみがえったような感覚になります。
しかし入れ歯に多くのデメリットがあるように、インプラント治療にもメリットだけではなくデメリットがあります。それらを比較し、話し合いながら患者さんに最適な治療を決めることになります。
インプラントは残っている歯に悪い影響を与えない
インプラント治療には残っている歯を痛めずに済むという大きなメリットがあります。入れ歯は残っている歯や歯ぐきで支えますので、どうしても歯や歯ぐきに負担がかかります。負担が大きくなればその歯は弱くなり、将来抜歯につながる程のダメージを受けてしまうこともあります。
残っている歯に悪い影響を与えないというのはインプラントの最大のメリットと考えられ、予防歯科の観点からもインプラントはお勧めできます。
インプラントは治療費が高額で手術が必要
インプラント治療にはデメリットもあります。それは、保険がきかない自由診療であるため、治療費が高額になってしまうということです。そして、人工歯根を顎の骨に埋め込むための手術が必要になります。
患者さんの骨が人工歯根を埋め込むには高さが足りなかったり、厚みがなかったりする場合もあります。その場合は骨を作るための処置を行います。骨が出来るまでに半年程度かかりますので、治療期間がそれだけ長くかかってしまいます。
当院はインプラントだけをお勧めしているわけではありません。患者さんの歯や骨の状態を診て、それぞれの治療法のメリットやデメリットについてもお話し、患者さんお一人お一人により良い治療をご提案いたします。
大阪府八尾市50代女性:ブリッジを切断し左下奥歯にインプラント2本埋入
大阪府八尾市50代女性の症例です。
ブリッジの部分に違和感を感じるとのことで来院されました。
レントゲンを撮ってみるとブリッジの支えのうち奥側の歯根にヒビが入ってしまい、抜歯しなくてはならない状態でした。
幸いブリッジを支えている2本の歯のうち、手前の歯は異常がありませんでしたので、ブリッジを切断して一番奥の歯を抜歯し、今後の治療計画を考えていくことになりました。
治療方法
ブリッジを切断し、左下の奥歯にインプラントを2本埋入しました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥180,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×2
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
一番奥から2本歯がなくなった場合にはインプラントがおすすめ
咬合を回復してよく噛める状態に戻すためどのように治していくかは、欠損した歯の場所と本数によって変わります。
この患者さんの場合は一番奥から2本連続で失っているため、もうブリッジはかけられません。
入れ歯という方法もありますが、奥歯を2本失った場合で、特に一番奥の歯の場合には、入れ歯は安定せず、噛みづらい状態になることが予想されます。当院にも奥歯を入れ歯にしていたが噛みにくくて耐えられなくなり、インプラントの相談にみえられる患者さんが多くおられます。
結論を先に書いてしまいましたが、このような場合はインプラント治療がベストな選択ということになります。
しかしインプラントはどなたでも手術が受けられるわけではなく、手術が必要な事や治療費が高額になること等から、治療をためらう方がおられるのも事実です。
その他にも、糖尿病や骨粗鬆症、心臓病等の疾患のある方はインプラント手術が受けられないケースがあります。
ヘビースモーカーの方も、インプラントと骨が結合しにくく、インプラント治療が向いていません。
入れ歯とインプラントはどう違うのか
入れ歯かインプラントかの選択で迷った場合は、それぞれが一体どんな治療方法なのかを知る必要があります。
入れ歯は一般的に良く使われており、様々な材質や素材があります。保険適用の入れ歯と自由診療の入れ歯では、快適さという面では大きな開きがあり、どのような種類があるかはご希望の患者さんには医院でご紹介しています。
インプラントはアゴの骨にチタンで出来た人工歯根を埋め込んで、その上に被せ物を取り付ける治療法です。見た目は天然の歯と殆どかわらずとれもキレイです。
チタンは骨と結合する性質があるため、しっかりと頑丈な歯を作ることが出来ます。
総入れ歯の方は入れ歯とインプラントの良いところを取り入れた磁石式入れ歯という方法もあります。まず総入れ歯を支えるためのインプラントを埋め込み、インプラントと入れ歯の双方に小型の磁石を取りつけて固定させます。
磁石の固定源がインプラントですので、普通の入れ歯のようにガタつくことがなく快適に噛むことができるようになります。
このように、治療方法そのものについての知識を得られることで、ご自身に最適な治療法が選びやすくなります。もちろん歯科医師としてお勧めする治療法はありますが、患者さんがメリットもデメリットも知った上で、自ら選ぶことも大変重要だと考えます。
治療方法を決定するまでには担当医とじっくり話し合う機会がありますので、ご安心ください。
大阪市西区50代女性:ブリッジを撤去して欠損部分にインプラントを埋入
大阪市西区50代女性の症例です。
むし歯の為歯を失った箇所をブリッジにしておられましたが、ブリッジは長持ちしないというのを聞いてこわくなり、ブリッジを撤去して欠損部分にインプラントをというご希望でした。
治療方法
左下のブリッジを切断し、欠損部分にインプラントを1本埋入しました。
費用
インプラント ¥250,000(税抜)
チタンアバットメント ¥40,000(税抜)
セラミック冠 ¥90,000(税抜)
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
ブリッジかインプラントか?
確かにブリッジの場合、歯がない部分が1本だとすると、両隣の歯を削って3本分が一体となった被せ物をかぶせます。ブリッジをするためには歯をかなり削らなければならないというのが大きな欠点です。
一旦ブリッジにしたとしても、2本の歯で3本分を支えなければならないため、どうしてもブリッジを支えている2本の歯に負担がかかってしまいます。そのため将来的に支台となっている歯の根が割れてしまい、抜歯しなくてはいけなくなるケースも多くあります。
ブリッジが何年もつかについては、かなり個人差があり、一言では言えませんが、支えの歯を痛めてしまう可能性は大です。この患者さんはブリッジの治療をした後にそのような話をお聞きになり、不安になられたようです。
確かに他の歯を痛めないという点では、インプラントに勝るものはありません。天然の歯は1本ずつが独立して顎骨に埋まっています。骨に埋まっている部分を歯根といいますが、インプラントは人工的に作られた歯根を顎の骨に埋め込むため、構造的にはブリッジや入れ歯と違って歯根の部分で歯をしっかりと支えます。
ブリッジが良いかインプラントが良いかについては、様々な考え方があり、どちらがベストとはっきり言い難い点があります。もし患者さんの希望が他の歯を削りたくないということであれば、インプラントを選ぶことになり、歯を削ってもいいから保険のきく範囲内で治療を受けたいということであれば、ブリッジをということになります。
当院では治療前のカウンセリングに力を入れています
当院には様々な患者さんがみえられますので、患者さんお一人おひとりの状態に合わせた治療を選ぶことになります。そのためには、複数の考えられる治療法を丁寧にご説明する必要がありますし、患者さんが疑問に思われていることや不安を感じておられる点を解決しなければなりません。
そのため当院では治療に入る前のカウンセリングに力を入れております。しっかりとご説明し、必ず患者さんが同意されてから実際の治療に入ります。患者さんが良くわかっておられない状態で治療だけがどんどん進んで行くということはありません。
わからない点は何度でもおききください。治療計画に納得していただき、医師を信頼していただくことが、より良い治療につながります。
大阪市都島区60代女性:ブリッジの支台を抜歯してインプラント治療
大阪市都島区60代女性の症例です。
前歯をブリッジにしておられましたが、ぐらついているのでどうしたらいいのか相談に来られました。
検査したところブリッジの支台の歯の根っこが割れてしまっており、2本抜歯しなければならないケースでした。欠損部分が3本分になってしまうため、インプラントでブリッジを作る方法をご提案させていただきました。
治療方法
右上前歯と小臼歯の2本を抜歯してその部分をインプラントにし、セラミックでブリッジにしました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥270,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
ご主人がインプラント経験者で奥さまもインプラントに
ご主人が既に他院でインプラント手術を受けられていたため、抜歯が必要ならばインプラントにしたいとのご希望でした。それでも一応はブリッジ、入れ歯の説明も行い、やはりインプラントをとのことでしたので、CT撮影を受けていただき、そのデータをもとにインプラントの治療計画をたてます。
歯周病が少し進行しているようでしたので、抜歯してからインプラント手術までの期間を利用して、歯周病の治療に通っていただきました。歯肉の状態が安定してきたのを見計らって、インプラントを2本埋入しました。この2本のインプラントを支台にして、新しくブリッジをかけなおします。
インプラントを3本埋入することがベストだったのですが、価格面がネックになり、やや治療費を抑えられるインプラント2本を利用してブリッジをつくる治療法を選択しました。
歯周病を改善させてからいよいよインプラント手術です
歯周病の治療は歯科衛生士によるクリーニングが基本になります。ご自分ではとれないバイオフィルムや歯石を取り去ることで、少しずつ引き締まった健康な歯ぐきへと改善してきました。
インプラントの治療後も歯周病には気をつけなければなりませんので、歯みがき指導も受けていただき、しっかりとご自身でケア出来るようになりました。
むし歯や歯周病になっているかどうかに関わらず、正しい歯みがきの仕方は絶対に身につけていただきたいです。生涯健康な歯を守っていくために、最も重要なことだからです。しかもご自身で出来ますので、これをしない手はありません。面倒だと思わず、ぜひ正しいみがき方をマスターして下さいね。
インプラント手術後は仮歯をつけますのでご安心ください
インプラント手術後は仮歯をつけていただき、歯のない部分がないようにしました。そしてインプラントが骨と結合するまで3~4か月かかります。その期間も歯のクリーニングにお越しいただき、歯周ポケットが深くなっていないかのチェックを行います。
インプラントが骨と結合すると、いよいよ型取りをしてセラミックの上部構造を作ります。型取りから十日ぐらいお待ちいただく間に、きれいなブリッジが仕上がりました。実際に装着していただくと、前歯の見た目が美しいのはもちろんのこと、咬み合わせも改善出来、患者さんには大変満足していただきました。
今後もていねいに歯みがきする習慣を続けていただき、天然歯もインプラントも長持ちするようにしていきたいと思います。歯周病が悪化しないようにメンテナンスのときに歯科衛生士がしっかり患者さんの口腔内環境を管理し、ともに歯を守っていきます。
兵庫県川西市70代女性:延長ブリッジの支台の歯にひびが入り抜歯した後インプラントで治療
兵庫県川西市70代女性の症例です。
過去に延長ブリッジにされていた部分の支えの歯にひびが入ってしまい、抜歯しなくてはならなくなりました。入れ歯にすることも出来るのですが、より安定して噛めるインプラントをご希望されました。
治療方法
左下奥歯にインプラントを1本埋入しました。
費用
インプラント ¥250,000(税抜)
チタンアバットメント ¥40,000(税抜)
セラミック冠 ¥90,000(税抜)
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
延長ブリッジが良くないわけ
一番奥の歯を失った場合、手前の歯を数本削ってともに被せることでブリッジにする延長ブリッジと呼ばれる治療法があります。
ブリッジは歯がなくなった部分の両隣の歯を支えにして3本連続した被せ物をかぶせることで欠損部分を補います。しかし一番奥の歯を失った場合は、奥側の隣の歯がありませんので、通常のタイプのブリッジは取り付けることが出来ません。
その場合は入れ歯かインプラントでの治療ということになるのですが、入れ歯はどうしても嫌で、インプラントも金額面や健康面の問題で難しい場合には、延長ブリッジという方法で治療をする場合もあります。
しかし両隣の歯で支えるブリッジと違い、延長ブリッジは支台が一方にしかありませんので、しっかり噛もうとすると支台の歯に大変負担がかかります。更に、一番奥の第二大臼歯がないときの延長ブリッジは保険適応ですが、それ以外の歯の場合は保険外の自由診療となり、治療費が高くなります。
延長ブリッジの一番の問題は、延長ブリッジの場合、手前の歯だけでブリッジを支えますので、それらの歯の負担が大変大きくなってしまうということです。
負担がかかるとどうなるかといいますと、支台の歯が割れてしまったり、負担が強すぎて歯槽骨が溶けて減ってしまったりして、やがて支台として使っていた歯を抜かなければならない状況になりかねません。そうなるとブリッジを外さなければならなくなり、欠損部分が2本分に増えて再び咬めなくなってしまいます。
そのため、延長ブリッジはなるべく避ける傾向にあり、当院でも入れ歯かインプラントをお勧めしています。特に奥歯を1本欠損した場合にはインプラント治療が最適です。
インプラントのメリット
自然な状態では歯は1本1本独立して生えており、ぴったりと隙間なく並ぶことで美しい歯列を作り、横方向にかかる力に対して支え合っています。
ブリッジの場合は延長ブリッジでなく両隣の歯を支台にする場合でも、それらの歯にはかなりの負担がかかります。
当院では、何らかの理由でインプラントが出来ない場合を除いて、健康な歯を守るためには、他の歯に負担をかけることのないインプラント治療をご説明しています。
保険の範囲内での治療をご希望の患者さんに対して無理にインプラントをすすめることはいたしませんので、どうぞご安心くださいね。
大阪市城東区60代男性:下顎にインプラント2本埋入してブリッジを作った治療例
大阪市城東区60代男性の症例です。
下顎の左右の歯を失っておられ、入れ歯を使っておられましたが咬みにくいためインプラントを希望されました。
歯の欠損は連続した3本ですので、2本のインプラントでブリッジにしています。
治療方法
右下奥歯にインプラントを2本埋入し、ブリッジにしました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥180,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
入れ歯でカバーしなければならない歯の本数が増えてきた悩み
失った歯の数が少ない場合の入れ歯は、隣の歯にひっかけて固定する方式の小さな部分入れ歯です。失った歯の本数が増えてくると、歯にひっかけるだけではしっかり固定されないため、床と呼ばれる部分の付いた大きな入れ歯を使うようになります。
床は口腔内の粘膜や歯肉を大きく覆うような構造になっており、部分入れ歯の時の部分的な異物感ではなく、お口全体に異物感を感じることも多く、慣れるまでしばらくかかる場合が多いです。
入れ歯には保険適用の入れ歯と自費診療の入れ歯があり、自費診療のものは様々な材質で出来ており、見た目が自然だったり装着感が勝っていたりと、保険適用の入れ歯と比べると使いやすく出来ています。
それでも完全に入れ歯のお悩みを解決するには至りません。というのは、歯を失うと顎の骨が少しずつ溶けてなくなっていってしまうからです。骨が減っていくことで、お口の中の形状が変わっていきます。そのため多くの歯をカバーするための入れ歯には、調整が欠かせません。調整してもまたすぐに合わなくなるといったことも起こりやすいです。
悩んでいたことが遠い過去のように
歯を失って様々なお悩みを抱えた方が当院に相談にみえられます。お一人お一人のご相談の内容は様々で、とても切実なものです。しかし、その殆どがインプラント治療をすることで解決します。
入れ歯が安定しなくてしっかり噛んで食事が出来ないというお悩みも、ブリッジの支えの歯の歯根が折れてしまって抜歯になったが一番奥の歯なのでどうしたらいいのかというお悩みも、外食時に入れ歯がいつ外れるかと気が気でないというお悩みも、一気に解決するのがインプラント治療です。
思い切ってインプラントにしてみたら、今までの悩みが嘘のように解決したとおっしゃる方が大勢おられます。今は骨の量が少なくても造骨の処置をすればインプラント手術が出来ますし、手術できないケースがかなり減っています。持病のある方も一度ご相談ください。
かかりつけの歯科医院以外の先生のセカンドオピニオンを必要としておられる方も、歯でお悩みの方は、ぜひ専門医のカウンセリングを受けてみることをお勧めいたします。
大阪市淀川区50代女性:ブリッジがダメになりインプラントを2本埋入した例
大阪市淀川区50代女性の症例です。
ブリッジで2本分の欠損を補っていましたが、支えの歯の根っこにひびが入ってしまい、抜歯することになりました。奥の方の支えの歯は残せましたので、3本の歯がないことになります。
抜歯後の治療について患者さんと話し合った結果、2本のインプラントを埋入してインプラントを利用したブリッジで治療することに決定しました。
3本のインプラントを埋入するのがベストですが、2本のインプラントでブリッジを作る方法も良く行われている治療です。インプラントを支えにしたブリッジの場合は、インプラントの本数が少なくて済むため、治療費が抑えられるのがメリットです。
治療方法
左下の奥歯にインプラントを2本埋入し、ブリッジにしました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥270,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
インプラントとブリッジの違い
インプラントとブリッジの違いについてご説明します。
構造上の違い
ブリッジでの治療は3本分がつながって一体となった被せ物をかぶせることで、なくなった歯を補います。ブリッジをかぶせるためには両隣の歯を大きく削る必要があります。
両隣の歯がむし歯に冒されていない健康な歯の場合は、健康な歯を2本も大きく削ることになるため、躊躇される方が多いです。削った際に痛みが出れば神経も取ることになりますので、歯の寿命を考えると大変なダメージを被ることになります。
インプラントの場合は失った歯の歯根があった場所に人工歯根を埋め込みます。顎の骨に直接埋め込むための手術が必要ですが、他の歯にダメージを与えることは一切ありません。
噛む時の力のかかり具合の違い
上記のように構造の違いがあるため、インプラントとブリッジでは噛んだ時の力のかかり具合も違います。
ブリッジで物を噛むと、噛む力は両端のブリッジを支えている2本の歯にかかります。そのため支えの歯に大きな負担がかかり、歯を痛めやすいといえます。
インプラントは天然の歯に近い構造になっていますので、噛む力が人工歯根から顎の骨に伝わります。そのため噛む力が出やすく、硬いものでも問題なく噛めます。
これらがインプラントとブリッジの大きな違いです。
インプラントをブリッジの支えにした場合
インプラントは骨としっかり結合するため、ブリッジの支えとしても頑丈で安定しているのが特徴です。天然の歯の場合は支えの歯に大変負担がかかって、この患者さんのように歯根が割れてしまって抜歯になるケースも多くありますが、インプラントですとそのような心配はありません。
このように、歯の場所や状態によって3本分のスペースに3本のインプラントを埋入する場合と、2本のインプラントを埋入してブリッジにする場合があります。
大阪府吹田市50代女性:右下にインプラント2本でブリッジ
大阪府吹田市50代女性の症例です。
むし歯と歯周病が進行していて歯の根しか残っていない歯が数本あり、差し歯やブリッジでの治療は出来ないため、右下に2本のインプラントを埋入してブリッジにする治療を行いました。
残っている歯も歯周病の為、数本は抜歯が必要です。ご自身で事業をしておられて人と会う機会が多いため、入れ歯にすることをためらっておられました。費用的にも出来るだけ抑えたいというご希望で、出来るだけ少ない本数のインプラントで歯を作れるようにインプラントでブリッジを作る治療をご提案しました。
治療方法
右下の奥歯にインプラントを2本埋入してブリッジにしました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥270,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
きれいな歯が入ってしっかり噛めるようになったため、お仕事での会食も美味しく楽しくなったのではないでしょうか。これから治療が必要な歯もいくつかありますが、今回インプラント治療を体験されたことで、次の治療は精神的にも肉体的にも楽に受けられると思います。
大阪府守口市50代女性:ブリッジがダメになり左下奥歯にインプラント2本埋入
大阪府守口市50代女性の症例です。
ブリッジの部分が何となく浮いたような感覚で咬みにくいような気がするということで来院されました。
レントゲンを撮影したところ、ブリッジの奥の方の土台の歯の根っこにひびが入っており、歯ぐきも腫れていました。歯根が割れてしまっている土台の歯は抜歯になり、その後はインプラントを2本埋入してブリッジにすることになりました。
治療方法
左下の奥歯にインプラントを2本埋入しました。
費用
インプラント ¥500,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×2
チタンアバットメント ¥80,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×2
セラミック冠 ¥270,000(税抜) 内訳:¥90,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
ブリッジの耐久性について
ブリッジが数年後にダメになるかどうかは、ブリッジ自体の耐久性というよりも土台となる歯の問題が大きいです。土台がダメになるイコールブリッジがダメになるということになります。
ブリッジは歯のない部分の両隣の歯を削って橋渡しのようにして被せ物を取り付けます。ブリッジを安定させる為には土台の歯を大きく削らなければなりません。その際に痛みが出れば神経を取る場合もあります。
神経のある歯と神経のない歯を比べると、神経のない歯はもろくて割れやすくなります。
根っこがしっかりと地面に張っている木と、根っこが枯れてしまっている木の違いのようなものです。神経を取ってしまうと、歯も枯れた木のようになってしまいます。
神経を取ることによって、その歯がむし歯になっても痛みを感じません。一度治療したあとにまたむし歯になる事を二次虫歯といいますが、神経を取ると痛みを感じないために二次虫歯が見つかった場合はかなりむし歯が進んだ状態になっていることが多いです。その場合は多くのケースで抜歯が勧められます。
ブリッジは土台の歯で咬む力を支えますので、土台の歯にはかなりの負担がかかります。そのため土台の歯に神経がない場合は、特に根っこが割れやすいというデメリットがあります。
インプラントと入れ歯の違い
構造上の違い
この患者さんの場合は、一番奥の歯を抜歯することになってしまったため、もうブリッジは出来ません。そこで治療の選択肢は入れ歯かインプラントということになります。
入れ歯は取り外し式ですので、患者さんの好きな時に外せます。そして外した入れ歯をきれいに洗うことも自由に出来ます。
一方インプラントは顎の骨に固定されています。これが入れ歯とインプラントの大きな違いです。
取り外せることが入れ歯のメリットと思われるかもしれませんが、そうではありません。むしろインプラントは入れ歯と違って取り外す必要がないということです。
入れ歯は取り外し式、インプラントは固定式というように構造上の違いが大きいです。
噛む時の力のかかり具合の違い
上記のように構造の違いがあるため、インプラントと入れ歯では噛んだ時の力のかかり具合も違います。
入れ歯は残っている歯を利用して歯ぐきの上に取り付けますので、噛んだ時に歯ぐきに力がかかります。インプラントは歯根が骨に埋まっていますので健康な歯と同じように噛む時の力を顎の骨が受けとめます。
そのため食べ物を噛む時の力はインプラントの方が断然強く、噛んだ時の感触も健康な歯に近いです。
入れ歯で硬いものを噛むと、歯ぐきに力がかかって沈み込みます。そのため強い力で噛むことが出来ません。つまり、入れ歯ではそう硬いものは噛めないということになります。
また、部分入れ歯の場合は他の歯にバネをかけますので、それらの歯にも負担がかかります。インプラントは健康な歯の構造に近いため、他の歯には負担がかかりません。
これらがインプラントと入れ歯の大きな違いです。
兵庫県西宮市30代女性:下顎のブリッジをインプラントに
兵庫県西宮市30代女性の症例です。
ブリッジを支えている歯に痛みがあり来院されました。歯ぐきが腫れておりレントゲンの結果歯の根が割れてしまっているのがわかり、やむなく抜歯となりました。
歯ぐきが治るのを待って、歯のない部分にインプラントを2本埋入しています。
インプラントは歯の抜けた部分の顎骨に人工歯根を埋入し、その上にアバットメントと人工の歯を固定する治療法です。インプラント体は人間の身体と親和性の高いチタンで作られており、チタンはアレルギーを起こすことが少なく、顎の骨としっかりと結合する性質があるためにインプラントの材料として最適です。インプラントの人体への応用が開始されたのは1965年ですが、研究が重ねられて材料や形状が開発され、信頼性の高いインプラントへと進化して今日に至ります。
インプラント手術の直後は骨にインプラントが埋め込まれただけの状態ですが、次第に骨と結合していき3~4か月で骨としっかり一体化します。患者さんの骨の状態によってはもう少し期間が伸びる場合もありますが、この患者さんはまだお若く、骨がしっかりしていたので3か月程度で型取りを行っています。
歯の型取りをして被せ物を作成し、インプラントに取り付けて噛み合わせの調整をし、インプラント治療は終了します。治療後はインプラントを長持ちさせるため、数か月に一度のメンテナンスに通っていただいています。
高槻市60代女性:ブリッジを外し、インプラント治療
高槻市60代女性の症例です。
ブリッジがぐらぐらの状態で今にも取れそうな状態でした。
ブリッジの支えの歯が虫歯になっている場合が多く、虫歯の部分を削ってしまうと
歯の残っている部分がとても小さくなってしまいもう元のようなブリッジがかけられません。
このようなときは殆どのケースで抜歯になってしまいます。
この方も抜歯と言われてとてもショックを受けられましたが、
思い切ってインプラントでキレイに治したいと決意されました。
インプラントは、治療が終わってしまうとご自身の歯と同じような感覚で違和感がありません。
そのために何ヶ月かたつとその歯がインプラントであることすら忘れてしまいそうになります。
そのくらい天然の歯と変わりないという風に思っていただいても大丈夫です。
もちろんよく噛めるようになりますし、発音が変になることもなく、
入れ歯と比べてみても大変快適でメリットが大きいです。
食事が楽しくなる事で、会話が弾みよく笑うようになります。
笑いが健康面で大きな効果をもたらすことは医学的に実証されつつあり、
笑うことで身体の免疫力がアップするということには大変期待が高まっています。
プラス思考になる、元気が出るなど、心にも身体にも良い影響が期待できます。
大阪市福島区60代女性:下顎左右奥歯にインプラントを埋入
大阪市福島区60代女性の症例です。
患者さんのご希望としては金銭面の理由で保険のきく入れ歯やブリッジにしたいとおっしゃっておられたのですが、軽い金属アレルギーがあるとのことで、治療に関して色々話し合いました。金属アレルギーが起こりにくい材質のもので治療するとなると、入れ歯やブリッジで自費治療の高額なものになってしまうからです。
そのため自費治療ではあっても永く快適に使えるインプラントで治療することになりました。
治療方法
左右の下あご奥歯にインプラントを合計3本埋入しました。
費用
インプラント ¥750,000(税抜) 内訳:¥250,000(税抜)×3
チタンアバットメント ¥120,000(税抜) 内訳:¥40,000(税抜)×3
ハイブリッドセラミック冠 ¥210,000(税抜) 内訳:¥70,000(税抜)×3
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
チタン製のインプラントは金属アレルギーを起こしにくい
金属アレルギーの方の場合でも全く問題はありません。
それは、インプラントはチタンで出来ているからです。チタンは安定した金属で口の中で金属が溶けだすことがないため、金属アレルギーを引き起こしにくいです。
大阪府茨木市30代男性:右下奥歯にインプラント1本埋入
大阪府茨木市30代男性の症例です。
右下奥歯に1本の埋入のため、麻酔から手術~縫合が終わるまで1時間足らずの治療時間でした。患者さんも早く終わって驚いておられました。
治療方法
右下奥歯にインプラントを1本埋入しました。
費用
インプラント ¥250,000(税抜)
チタンアバットメント ¥40,000(税抜)
セラミック冠 ¥90,000(税抜)
※治療時の価格です。
リスク
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
手術時間が早い事が必ずしも良いことではありません。手術する部位や本数によって治療時間は変わります。しかし今回は治療時間が短かったことで患者さんの身体的・精神的な負担が少なかったことは良かったと思います。
ものすごく怖がりの方や歯医者恐怖症の方は、静脈内鎮静という麻酔の点滴を行いながらのインプラント手術をご希望される場合がありますが、1~2本の埋入の場合は静脈内鎮静をしなくても大丈夫な場合が殆どです。特に本数が少ない場合は、患者さんが想像しておられるほど大変な手術ではありませんので、ご安心くださいね。
大阪市生野区50代女性:左上下顎にインプラント2本埋入
大阪市生野区50代女性の症例です。
左の上下に1本ずつのインプラント手術を行いました。
このような場合は上下に2本のインプラントを1回の手術で同時に埋入しても、右側は治療していないため右側で噛むことが出来ます。こういった手術は当院ではよく行っており、患者さんも2回に分けて手術をするよりも1回で済ませてしまいたいと希望されました。
インプラント治療の終了後は、インプラントを出来る限りながもちさせるために定期的にメンテナンスを行う必要があります。この患者さんは普段から歯ぎしりの癖があり、寝るときにはナイトガードをつけておられます。ナイトガードとは、寝る前に装着するマウスピースで、これをつけて寝ることで寝ている間の歯ぎしり、食いしばりから歯を守ることが出来ます。
寝ている間なので気付かない方も多くおられると思いますが、睡眠中に歯を食いしばっている方はかなりおられます。歯ぎしりの力はとても強く、通常の食事で物を噛む時の数倍といわれています。
そのため歯ぎしりを日常的になさる方は、歯にかなりの負担をかけてしまいます。ナイトガードをつけることで、歯と歯の間のクッションとなり、歯やかぶせ物を守ってくれます。
歯ぎしりや食いしばりはインプラントにも悪い影響を与えるため、定期検診に来られた際にはインプラントの上部構造やナイトガード自体がどの程度すり減っているかもチェックします。このように、インプラントのメンテナンスや定期検診はとても大切ですので、ぜひ数か月に一度の頻度で通院をお願いいたします。
大阪市平野区40代男性:右下奥歯に1本インプラント埋入
大阪市平野区40代男性の症例です。
右下奥歯に歯がない状態で数年間治療せずそのままにしておられたのですが、左右の歯でしっかり噛みたいとの思いで相談にみえられました。
硬いものでもしっかり噛めるようになるには、インプラント以外の選択肢はありません。ブリッジや入れ歯ではどうしても噛む力が弱くなってしまいます。
この患者さんは勤務先の同僚の方が奥歯にインプラントをされて快適だという話を聞かれて、自分もやってみようと思ったそうです。身近な方の体験談を聞いてインプラント治療を決められた場合、インプラント治療に対する信頼が既に出来ていますので、あまり不安に思われる事もなく、カウンセリングから治療までとてもスムーズに運びました。
奥歯を失って一番困るのは、やはり噛めないということでしょう。そのために楽しみであるはずの食事が逆に苦痛になったり、食事のたびにストレスを感じたりということになりがちです。
インプラントでしっかり噛めるようになるのですが、いざ手術をするまでは、手術が怖い、痛くないのか、失敗しないのかと心配の種は尽きません。
そんな時に一番役立つのが、身近な方からの体験談です。身近な方ですので疑問に思ったことは何でも聞けますし、その言葉が嘘でないこともわかります。
インプラントは長い歴史の中でどんどん改良され、安全性の高い治療となっています。治療後はまるで永久歯がもう一度生えてきたかのように快適に過ごせるようになります。
大阪市阿倍野区40代男性:左上奥歯に2本のインプラント埋入
大阪市阿倍野区40代男性の症例です。
奥歯にブリッジをしておられましたが、支えの歯の歯茎が炎症を起こしており、レントゲンで根っこにひびが入っていることがわかりました。しばらく歯根の治療に通っていただきましたが、既に歯がグラグラしているため抜歯することになりました。その結果、奥歯2本が欠損している状態です。
抜歯後の処置としては入れ歯かインプラントかという選択になりますが、奥歯2本がないため、入れ歯を装着しても安定しにくいという懸念があります。また、入れ歯の場合は歯ぐきで支えますので噛む力が天然の歯の1割程度しか出ず、硬いものは食べられないというデメリットがあります。
奥歯ですのでしっかり噛めるということを優先的に考えてインプラントを2本埋入することになりました。
この患者さんはインプラント治療を初めて受けられるため、イラストや写真をお見せしながらインプラントの構造や手術の内容、治療期間について細かくご説明しました。
インプラントは骨にネジ状の人工歯根を埋め込む手術が必要になりますが、この手術の身体への負担は、健康な歯を1本抜く程度です。局部麻酔で手術を行いますので入院の必要もありません。
インプラントの場合、大切なのは治療後の歯みがきです。日本人が歯を失う理由の第一位は歯周病で、インプラントも天然の歯と同じように歯周病の危険に晒されます。インプラントを埋入した部分の歯茎が歯周病にならないようにするために、患者さん自身で毎日行う歯みがきが重要になってきます。
せっかくインプラントで治療して噛めるようになったのですから、治療後は永くもたせるためのメンテナンスをしっかり行って快適に生活していただきたいと思います。
大阪市生野区50代女性:左下奥歯に1本インプラント手術
大阪市生野区50代女性の症例です。
むし歯がひどくなって歯を失われました。隣の親知らずが斜めに生えていたため、親知らずも抜歯した後に欠損部分にインプラントを埋入しました。
奥歯を抜歯した場合、他人から見えない位置なのでそのままにしてしまう方もおられると思いますが、しっかりと噛むためには奥歯はとても大切です。奥歯を抜いたまま放っておくと、顔の輪郭が変わってしまうこともありますし、食いしばれないために身体のバランスがおかしくなる場合もあります。
歯は隣同志がぴったりと密着して支え合っています。歯を1本抜いたためにスペースが出来てしまうと歯が動いてしまい、隣の歯がそこに倒れてきたり、噛みあう相手の歯が伸びてきたりということもあります。
隣の歯が倒れてきた場合は、いざ治療をしようとした時にその歯をまっすぐに起こしてから義歯を入れることになりますので、通常の治療と比べると治療期間も治療費も多くかかってしまいます。
また、奥歯がなくなると徐々に噛み合わせが深くなって行き、気がついたら出っ歯になっていたということもあります。他にも、歯がない部分から息が漏れて発音が少し変になったり、片方でばかり噛むために顔が左右でアンバランスになったりと、様々な不具合が起こってきます。そのため、歯を失った場合はなるべく早めに歯科医院にご相談くださいね。
大阪市平野区60代男性:右下奥歯に1本インプラント埋入
大阪市平野区60代男性の症例です。
右下奥歯に痛みがありグラグラしているため来院されました。様々な治療法についてご説明し、今回はしっかり噛めるようになることを最重要視してインプラント治療を選択されました。
歯を失った場合に、欠損部を治療せずにそのままにした場合、その部分で噛めないのはもちろんですが、他の歯が空いたスペースに移動してくることがあるため、徐々に噛み合わせが狂ってきます。また、奥歯で良く噛めない状態になると前歯で何とか噛もうとしますので、前歯に負担がかかってしまいます。その結果前歯までも痛めることになりかねませんので、歯を失ったときは早めの治療をお勧めします。
具体的にどのような治療になるのかといいますと、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類の治療から一つを選んでいただくことになります。
保険適応の部分入れ歯は金属のバネのようなものを両隣の歯にひっかけることで入れ歯を固定します。両隣に歯にかなりの負担がかかってしまい、何年か後にそれらの歯を痛めることが多いです。
ブリッジは両隣の歯を削って欠損部分を含めて3本の連結にして被せます。両隣の歯が健康な歯である場合は、ブリッジをするためにかなり多くを削る必要があります。保険適応で手軽に出来る治療である反面、健康な歯を2本も削らなければならないという欠点があります。
最後のインプラントは、欠損部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に義歯をかぶせて歯を作る方法です。隣の歯を痛める事がないのでお勧めですが、保険がきかないために医療費が高額になります。
これらの治療法それぞれのメリット・デメリットをご説明したうえで、患者さんと話し合って最適な治療法を選びます。
ブリッジのメリット
・健康な歯とほぼ同じ外観を回復出来る
・健康な歯とほぼ同じ噛み心地である
・抜歯によって失った部分の噛み合わせを回復できる
・安定してつながった歯列が回復できる
・保険がきく
ブリッジのデメリット
・ブリッジの土台にする2本の歯をかなり削らなくてはならない
・失った歯の本数が多い場合はブリッジに出来ない
・土台となる歯に噛む力がかかるため、将来それらの歯を痛める危険が高い
・被せ物をセラミックで作ると保険がきかない
ブリッジは保険治療では手軽な価格で出来ますし、通院回数も2~3回程度で済みます。
ただしデメリットも無視できないため、迷われる方も多いです。
このように複数の治療法についてメリット・デメリットをお話しし、患者さんのご希望をききながら適切な治療方法を選んでいきます。
インプラントは手術が必要で治療費も高額になりますが、近年ではインプラント治療を選ばれる患者さんが徐々に増えてきました。ずっとインプラントは怖いし痛いと思って来られた方も、身近な方がインプラントをなさると、安心してご自身もインプラント治療を選ばれるケースが多いです。
ただし、ヘビースモーカーの方や骨粗鬆症の方、糖尿病の方、高血圧や心臓病等の全身の疾患のある方はインプラント治療に適しておりませんので、専門医とよくご相談下さい。