インプラント治療前・治療後の疑問

インプラントは病院選びが大切って本当?

インプラントは病院選びが大切って本当?

インプラント治療を考えられる際に、病院選びはかなり重要です。失敗しないためにも、インプラント手術とは、病院選びの際に注意すべき点を詳しくご紹介いたします。

インプラントはどこでもできる?

インプラント手術 インプラントの治療は歯科医院であればどこでも可能というわけではありません。通っている歯医者さんの入り口や看板に、口腔外科やインプラントという標榜がなければ行っていないということです。インプラントの治療をご検討される際には一度確認してみましょう。では、インプラント治療の簡単な流れについてご説明します。

インプラント治療とは

プラント治療は義歯治療です。入れ歯やブリッジと比べて、インプラントは手術が必要となる治療法です。即時歯が入る一回法や、時間をおいて二回手術を行う二回法という方法があります。一般的には二回法を行う方が多いため、二回法で治療の流れをご紹介します。

  1. CTなどの精密検査で顎の骨の状態や厚みに問題がない
  2. 麻酔を行い、歯茎を切開しドリルで穴を開ける
  3. 歯の抜けた部分にインプラント体と呼ばれる(人工歯根・フィクスチャー)を埋入する
  4. 歯茎を縫合し、骨とフィクスチャーの結合まで期間を置く
  5. 歯科医師が骨と人工歯根の結合を確認できれば歯肉を切開する
  6. 頭出しを行い、連結部分の土台(アバットメント)を入れる
  7. 土台に白いキャップを被せ、歯肉を安定させる
  8. 被せ物(上部構造)の最終の型どりを行う
  9. 完成すれば連結部分にセメント型かスクリュー型にて固定する

お口の中にインプラントを入れるまでの流れはこのようになります。ただし、インプラント手術を終えられた後も、定期的にメインテナンスへ通院しましょう。クリーニングを行ってもらい、歯周病やインプラント周囲炎を予防し、インプラントや他の残存歯を清潔に保つことが大切です。

参照先:University Hospitals

病院選びが大切なのはなぜ?

たとえ、インプラントの治療が可能と書いていても、実際にインプラントの経験があまりないドクターもおられます。

  • 上顎では上顎洞などの副鼻腔にインプラントが貫通してしまい、蓄膿症などの後遺症が起きた
  • 下顎ではきちんと神経や血管の位置を把握していないと、大量の出血や知覚過敏を起こす

インプラントの経験や知識が不足していると、危険なトラブルになりかねません。インプラントはきちんと知識や経験がある医院で行えば、安全に治療が可能です。では、インプラントを安心して行える医院を選ぶためにはどうしたらよいのでしょうか。

日本口腔インプラント学会には、認定医や専門医などの資格を持つ歯科医師が数多く在籍します。口腔外科としての専門的な知識や技術を持っている証明ですが、その資格と臨床経験が豊富さはイコールになりません。患者様と日々接する診療が多く、その資格を取得するための論文提出などの時間が割けない医師もいるからです。認定医や専門医が在籍する歯科医院だから大丈夫ではなく、認定医や専門医で尚且つインプラントの経験が豊富な方に手術を行ってもらうという点が重要です。

インプラントの病院選びに大事なポイント

では、インプラントの病院選びにおける大事なポイントをご案内します。

  • 粗悪なインプラントではなく、実績のある質の高いメーカーの材料を使用している
  • インプラント1本あたりの価格が他と比べても安くなく高くない費用である
  • 症例数が数多くあり、インプラント治療を長い期間行っている医院である
  • 顎骨が痩せてしまった患者様にも骨造成などの処置を行える医院である
  • 患者様のお悩みを聞く丁寧なカウンセリングを行ってくれる医院である
  • ドクターからの説明がしっかりしていて、患者様からの質問にきちんと答える
  • 院内の設備がCTや検査機器などを含め、整った環境である

信頼関係の築けるドクターやスタッフがいなければ、患者様には不安です。納得できるまで説明していただける歯医者さんで治療を行わなければ、インプラントのアフターメンテナンスも通院を行うのが嫌になります。歯周病などの感染がインプラントの周囲で起こる脱落を招くリスクがあり、口腔内でインプラントの寿命が短くなり、他の歯の健康が難しくなります。

骨造成とは

人間は加齢とともに、歯周組織が衰えていきます。新陳代謝が活発ではなくなり、噛む刺激が減ってしまうと、あごの骨が痩せ、歯茎が下がり、天然歯が抜ける原因になります。インプラントを行いたいと精密検査を受け、あごの骨の量が少ない方に行うのが骨造成です。

  • 上顎の奥歯の骨が少ない方は人工の粘膜を入れ持ち上げるソケットリフト
  • ソケットリフトより更に多くの骨が必要な場合に人工骨を入れるサイナスリフト
  • 骨の幅がない部分にご自身の骨や人工メンブレンを用いて骨を再生するGBR法(骨誘導再生法)

参照先:CUH

まとめ

インプラントは人工歯根で自立するため、オールセラミックなどの上部構造にすれば他の天然歯と人工歯の見分けがつきにくくなります。手術直後には痛みや腫れがありますが、処方された鎮痛薬を服用すれば、日にちの経過とともに引いていき、天然歯と変わらなく噛むことができます。インプラントを希望される際は、ぜひ複数のクリニックへ相談し、安心で安全なインプラントを行えるか等、ポイントを見極めていきましょう。

参照先:NHS