インプラントが抜けた際の応急処置って!?


自分の天然歯が、虫歯や歯周病によってグラグラしたり、抜けたり失ったりすれば誰でも不安なものです。ただ、それ以上に、メリットを重視してインプラント治療を行った歯で、同じように炎症を起こるとなれば、尚の事ショックですよね。「歯科医院で治療を行ったのに、動揺や脱落なんて…」と思われるでしょう。一般的に起きないに越したことはないですが、もしもの時に備えて、「インプラントが抜けた際の応急処置」についてご案内いたしますね。

インプラントのどこが抜けた?


安くはない費用を払って、検査や手術もきちんとしたのにと落胆されると思います。まずは、気を落ち着かせてください。インプラントは3つの器具から成り立っています。どの部分が抜けてしまったかという症状や、インプラントの周辺のトラブルの状態を、しっかり確認する必要があります。

上部構造が抜けた!


上部構造と呼ばれるセラミックや、ハイブリッドセラミックなどのかぶせ物(人工歯、一般的には差し歯とも言いますね)が抜けたケースです。ぽろっと取れてしまった場合は、無理やり自分自身で埋入しようとしてはいけません。周囲の歯肉やインプラント体、アバットメントを痛めてしまう事になります。誤って飲み込まないように気を付けて、上部構造を保管してください。

アバットメントが抜けた!


次に、インプラント体と、被せ物を繋ぐ土台(アバットメント)が抜けたケースです。土台が抜けるという事は、すなわち上にかぶせてあった上部構造も取れているという事になります。注意を払いながら、土台と上部構造を保管してください。

インプラントそのものが抜けた!


このケースはかなり深刻な問題と言えます。インプラントは、通常、顎の骨と人工歯根を結合させる治療です。生体親和性が高いチタンで作製し、あごの骨との結合をドクターが確認して行うので、インプラント体(人工歯根)が抜けたという事は、かなりお口というよりあごの状態が悪いと言えます。穴がずっと開いている状態ですよね。

最悪の場合は、インプラントを除去し、保険適用で義歯を入れることも想定しなければいけません。実際に、医院で状態を診療しなければ詳しい事はわかりませんが、ちゃんとインプラント体と土台、上部構造を全て保管してください。

保管方法と歯医者さんに言う事は?


保管方法で重要なのは、衛生的に破損しない保管をすることです。ティッシュや紙で包み、ぽんと保管してしまうと、患者様以外の方が誤って捨ててしまう可能性があります。

また、捨てられなくてもそれに力が加わった場合、上部構造はセラミックなどの種類ですので、割れてしまったり、変形する可能性も考えられます。クリニックの予約までまだ日があり、不安な場合は、このような小物ケース(中身が見える蓋の付いた洗浄した容器)を活用しましょう。<参照先:楽天「小物ケースプラスチック」>



もちろん、取れたらすぐにかかりつけの歯科医院へなるべく早く連絡を入れ、診療の予約を入れてください。通院の際には、抜けてしまった装置以外にも、いつ、どのような状況でインプラントが外れてしまったかを説明できるようにしておきましょう。例えば「2日前に固いせんべいを食べる時、インプラントが外れた」、「最近メインテナンスに行けてなくて、グラグラしているなと思っていたら、固くない食事でも外れてしまった」などで構いません。それにより、歯科医師は抜けてしまった原因がインプラント周囲炎を起こしているなどの理由を探り、処置を行います。

絶対にやってはいけない事は?


インプラントが抜けたまま、放置をしておくのは絶対に避けるべきことです。一度外れてしまった歯は元に戻りませんし、見た目の問題もあり、良い事は何一つありません。デメリットだらけです。残っている他の歯にも負担を強いることになりますので、結果的に歯を長持ちさせることが不可能になります。

上部構造、アバットメント、フィクスチャーのどの部位が外れてしまっても言える事ですが、絶対にご自身で何とかしようとしてはいけません。瞬間接着剤でくっつけてみようとか、ちょっと押したら埋め込むことができるかなと行ってしまうと、患者様の口腔内をより悪化させる原因になります。不衛生な状態で身体にそのような事を行うと、露出しているインプラントの部分から細菌が侵入し、感染を起こすリスクにもなるので、絶対にやめましょう。

また、患者様自身には見えなくても、上部構造が破損していたり、土台が折れてしまったりしているケースがございます。再作製しなければならない状態なのに、無理やりはめ込むと、お口の中や歯茎が痛み、大変危険です。唾液や食事の咀嚼の際に、怖い思いをすることになりますので、必ず、プロである歯科医師やスタッフに処置を行ってもらいましょう。

一つ、患者様自身で行えることがあるとすれば、抜けてしまった歯の側で咬まないことです。何かがつまったり、先ほども申し上げました細菌感染のリスクが大変高いお口の状態です。通院までの間は、負担をかけないように、噛むのは反対側の歯で行っていきましょう。

まとめ


今回は、「インプラントが抜けた際の応急処置」についてご説明いたしました。万が一このような事態が発生したら、担当医やスタッフにすぐに相談し、出来るだけ早く処置を受けてくださいね。歯や噛み合わせは全身の健康に大きな影響を及ぼします。しっかり定期的にメンテナンスでケアを行い、長持ちさせていきましょうね。