インプラント

インプラント長持ちの重要ポイント 歯周病予防と噛合の調整

インプラント長持ちの重要ポイント 歯周病予防と咬合の調整

インプラントを長持ちさせるには歯周病にならないようにすることが大切ということは、よく言われています。もう一つ重要なのが、噛み合わせの調整をするということです。

噛み合わせが悪いと歯周病になりやすい

入れ歯の痛み

インプラントを長く使うためには噛み合わせの調整が大切です。噛み合わせが悪いと全ての歯で均等な力で噛むことが出来ず、歯の一部分にだけ強い力が加わることになります。

上下の歯の角と角が噛み合わずにいびつにぶつかり合い、ものを噛むとその一点に体重の5倍もの力がかかります。そのため被せたもの(上部構造)に負担がかかり、インプラントがグラグラしてきてやがて抜けてしまうこともあります。

そもそも歯を失ってしまった原因は歯周病だった方もおられるでしょう。歯周病になる原因は歯周病を引き起こす細菌に感染するからだと一般的に言われていますが、噛み合わせの悪さからも歯周病が引き起こされます。

噛み合わせが悪いと一部の歯に無理な力がかかり続けて、歯の根が傷んで歯周病になってしまうのです。

噛み合わせの悪さから歯周病になって歯が抜けてしまい、インプラント治療を受けて咬合を回復させても、根本的な問題である噛み合わせの悪さは解決していません。結果的に、無理な力がかかり、歯の根が傷んでインプラント歯周炎になってしまうこともあるのです。

噛み合わせが悪いと咬合崩壊を起こすこともある

歯の模型

全ての歯は隣の歯とぴったりと並んで支え合っています。歯を1本失うと、そのすき間を埋めるために隣の歯の生えている角度が変わり、更にその隣の歯の角度が変わり、と順々に歯が僅かずつ動いていきます。

そして1本の歯を失ったために歯並びが悪くなり、奥歯が噛み合う位置が変わってしまって噛み合わせが狂ってきます。歯の一点に力がかかり続けると、歯の根が傷んで、また歯を失うということが起こります。

歯を失う連鎖がどんどん起こり、咬合のバランスが崩れて噛み合う歯がなくなっていくことを咬合崩壊といい、そのまま治療しなければほぼすべての歯を失うこともあります。

歯と歯根は上下合わせて28本あります。本来は28本の歯根全体を使って噛む力を分担するように出来ているのですが、歯を失って歯根の数が少なくなったり、噛み合わせがずれていたりすると、噛む時に歯1本にかかる負担が大きくなって歯の亀裂や破損、知覚過敏などを引き起こします。

インプラントで咬合崩壊を防ぐには

歯と歯茎

インプラントは入れ歯やブリッジと違って人工歯根があるから、咬合崩壊を起こさないのでしょうか?実はそうとも言い切れないのです。

失った歯をインプラントで補った後も、お口の中には治療をしていない天然の歯や、金や銀やプラスチック、セラミックなどの様々な詰め物・被せ物が存在しています。

それらは一つひとつの硬さが違いますので、物を食べた時の歯のすり減り方がそれぞれ違います。つまり、インプラント治療によって理想的な噛み合わせを作ったとしても、噛みしめの癖がある場合には歯のすり減り方が大きく変わってきて、噛み合わせが崩れるスピードが速いということになります。

そのため、やはり大切なのは歯ぎしり、噛みしめなどの癖を治すことと、少しでも噛みしめから歯を守るために、ナイトガードを使用することが必要になります。

それが天然の歯や被せ物をした歯、そしてインプラントの上部構造を守ることになり、インプラントの長もちに繋がっていきます。

まとめ

咬合崩壊を防ぐためには、インプラント治療をして人工歯根を入れるだけでなく、噛みしめ癖のある方はナイトガードを使って噛み合わせが崩れないようにしましょう。そして定期的に歯科医院でメンテナンスを受けると共に、噛み合わせの調整を受けることをおすすめします。