インプラント治療前・治療後の疑問

インプラント後に運動や他の生活習慣しても良い?

インプラント後に運動や他の生活習慣しても良い?

インプラントの後に運動や生活習慣を通常通り行うのは良いでしょうかと聞かれることがあります。今日は、インプラントの治療を簡単に説明し、運動や生活習慣についての注意点をご紹介いたします。

インプラントとは

むし歯や歯周病、外傷や事故などで歯を失った際に行う治療を義歯治療と呼びます。義歯治療には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの三つがありますが、インプラント治療の流れを説明します。一回法や二回法など種類がありますが、精密検査であごの骨の量や厚みがなければ一回法は難しいため、二回法で治療を行う方が多いです。今回はインプラントの二回法で説明いたします。

  1. 麻酔を行い歯茎を切開し、生体親和性の高いチタン製の人工歯根(フィクスチャー)を埋入する
  2. あごの骨と埋め込んだ人工歯根が結合するまで時間をかけて待つ
  3. 検査を行い歯科医師が結合を確認すれば、二次手術を行う
  4. 再び歯肉を切開し人工歯根の頭を出して、アバットメントと呼ばれる土台を人工歯根に取り付ける
  5. 白いキャップを被せ、歯肉の安定を図る
  6. 最終的な型どりを行い、歯の色に合わせた上部構造(人工歯)を作製する
  7. キャップを外し、スクリュー型かセメント型で人工歯を土台にはめる
  8. 定期検診に通院し、でインプラントが感染していないか等確認し、クリーニングをする

人工歯の素材は、前歯ならばオールセラミックが最適と言われます。セラミックは審美性と強度に優れている特徴があります。噛む力のかかる奥歯ならば、ジルコニアセラミックが最適です。少しでも人工歯の料金を安くと思われる方にはハイブリッドセラミック(歯科用プラスチックとセラミックが混ざった材質)を当院ではおすすめしています。

参照先:Straumann

インプラントのメリット・デメリット

では、インプラントのメリット・デメリットについてご紹介いたします。

  • インプラントは天然の歯と同様に硬いものを噛めること
  • 他の残存歯に負担をかけず自立していること
  • 見た目に義歯と気付かれない自然な美しさがある

インプラントには多くのメリットがあります。もちろん、デメリットが伴うのも事実です。

  • 手術を行うため、麻酔をしなければならない
  • 全身疾患の服薬歴や既往歴によってはできない場合もある
  • 保険適用外で自費治療のため、高い費用がかかる

メリットやデメリットは患者様の考えによって大きく異なります。生活の質の向上や他の歯の健康の安定を考えるならば、歯を失った際にインプラントを考えるのも一つの方法です。

インプラント前と同じく運動OK?注意すべき点

インプラント前と同じような運動をしてもいいかについては、多くの出血をする可能性がありますので、やめておきましょう。インプラント直後の3日ほどは運動を控え、安静にすることが大切です。ウォーキングやジョギングなどでもお休みしなければなりませんので、スイミング、サッカー、ラグビーなど接触の激しいコンタクトスポーツは一週間程度お休みください。

うがいに注意

日常生活で行ううがいには注意が必要です。勢いよくうがいを行うと、縫合した止血部分から出血するというトラブルが生じます。出血を起こし過ぎるとドライソケットなどのトラブルが起きます。担当医から説明があると思いますが、なるべくうがいは控えるようにしましょう。

歯磨きに注意

歯ブラシが術後の箇所に強く当たると同じく出血します。インプラント治療の部分には歯ブラシを強く当てないようにしましょう。インプラント後の歯磨き方法については、医院から説明があると思いますので、その通りに行ってください。

喫煙はやめよう

タバコを吸う方は、インプラントを検討される段階から禁煙を行いましょう。タバコを吸っていると、血流が悪くなりインプラントと骨の結合が遅くなります。また、細菌感染などのリスクを増やす可能性があるので、禁煙を行ってからインプラント手術を行うのが望ましいです。

飲酒はやめよう

身体を動かすことで血流が良くなってしまうと、止血部分から出血し、治癒が遅くなります。同様の理由でアルコールもお控えください。お酒を摂取すると血液の流れが良くなり、腫れや出血が起こるリスクが高まります。

入浴もやめておこう

日常生活で言えば、入浴も同様です。湯船に入浴すると、全身が温まり、血流が良くなってしまいます。インプラント直後はシャワーのみにしておきましょう。いつから入浴しても構わないかについても、治療計画の際に案内されると思います。

インプラントの手術を終えた直後は、骨が定着するようにおとなしく過ごす時間とお考えください。そして、お口の中とはいえ手術を行うので、痛みや腫れが生じます。歯科医院から処方された鎮痛薬や抗生物質を服用すれば、痛みや腫れは約1週間程度で引くでしょう。

まとめ

入れ歯やブリッジは隣接する歯にバネや噛む力がかかるため、治療の期間が短い分、残存歯がどんどん減少します。ですが、インプラントは人工歯根を歯茎に埋めるため自立できる歯で、他の歯の健康のために行う患者様もおられます。インプラントは自由診療のため、歯科により料金が異なります。患者様に合った担当医のもと、安心して安全なインプラントを受けていただくためには、無料カウンセリング(当院は予約制)で相談し、複数の医院を回りましょう。

参照先:Wiley Online Libraly