オールオン4

オールオン4が費用を抑えられるといわれる理由とは?

オールオン4が費用を抑えられるといわれる理由とは?

オールオン4は、たった4本のインプラントで多くの歯を作る技術であり、従来のインプラント治療に比べて費用面や治療期間、そしてメンテナンスの面でもさまざまなメリットがあります。オールオン4が費用を抑えられる理由、その経済的なメリットについてご説明します。

オールオン4とは?

オールオン4

オールオン4は、失われた歯の代わりにインプラントを使用して歯列を再構築する治療法の一種で、特に全ての歯が欠損している場合に適しています。

一般的なインプラント治療では多くのインプラントが必要ですが、オールオン4は上下の顎骨に4本のインプラントを埋め込むことで、全ての歯を支えることができます。

この技術により、少ないインプラントで効率的に補綴物を支えられるため、従来の方法に比べて費用を抑えられる傾向にあります。

費用面でのオールオン4のメリット

オールオン4は、インプラントの本数が少なく済むため、通常のインプラント治療に比べて費用が抑えられる大きなメリットがあります。例えば、全ての歯に対して1本ずつインプラントを挿入する方法では、インプラント本数に応じて手術費用も高くなります。しかし、オールオン4ではたった4本(または6本)のインプラントを使うだけで済むため、手術費用や材料費が削減され、費用の負担が軽くなります。

1. インプラント本数の削減

オールオン4はたった4本(または6本)のインプラントで上部構造全体を支えます。従来のインプラント治療では、失った歯ごとに1本のインプラントを必要とするケースも多く、複数本のインプラントを埋入する分、手術費用が高くなります。オールオン4はその本数を抑えられるため、患者さんの総合的な治療費が軽減されます。

2. 材料費の節約

インプラントにはチタンなどの高価な金属が使用されるため、インプラント本数が少ないオールオン4は材料費が抑えられるメリットがあります。さらに、4本のインプラントのみで14本の歯が一体となった上部構造を固定できる設計なので、全体的な材料費も節約できます。

3. 手術回数と治療期間の短縮

通常のインプラント治療では、1本ずつのインプラント手術が必要な場合もありますが、オールオン4では1回の手術で4本を埋入するため、手術回数が減り、その分の手術費用も抑えられます。また、治療期間が短いため、通院回数も少なくなり、交通費や通院時間などの負担も軽減されます。

4. 即時負荷が可能

オールオン4は、インプラントを埋入したその日に仮の歯を装着できる「即時負荷」が可能なことも大きなメリットです。この即時負荷により、患者さんの通院負担が減り、結果として費用面での負担も抑えられます。

5. 長期的なメンテナンス費用の抑制

オールオン4の上部構造はは安定感があり、メンテナンスが容易です。上部構造がずれにくく、メンテナンスの頻度も低く抑えられるため、長期的な費用負担も減少します。また、インプラントの本数が少ない分、メンテナンス時の負担も小さくなります。

これらのメリットにより、オールオン4は初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用の面でも経済的な選択肢として多くの患者さんに適した治療法となっています。

少ないインプラント本数で固定できる利点

オールオン4の最大の特徴は、4本のインプラントで全ての歯を支える技術にあります。これにより、手術の規模が小さくなり、材料費が節約されます。例えば、従来のインプラント治療では、10本以上のインプラントを埋め込む必要がある場合もありますが、All-on-4ではわずか4本(または6本)で済むため、患者さんへの身体的な負担も軽減されます。

また、インプラントの配置に工夫が施されており、後方に向けて斜めに挿入することで少ない本数でも強固な支えが得られる設計になっています。これによって、インプラントの本数を最小限に抑えながらも、確実に義歯を支えられるため、結果的に費用削減につながるのです。

手術時間や治療期間の短縮によるコスト削減

オールオン4では、通常のインプラント治療に比べて手術時間や治療期間が大幅に短縮されるという利点があります。これは、患者さんだけでなく、医療提供側にもコスト削減の効果をもたらします。

1回の手術で4本のインプラントを埋入し、その後すぐに仮の歯を装着するため、治療が迅速に進みます。この速やかな対応により、患者さんの通院回数も少なくなり、移動費や通院による時間的負担が軽減されます。

  • 手術時間が短縮され、医療費の抑制につながる
  • 回復期間が短いため、患者さんの生活への影響が少ない

メンテナンスの容易さと長期的な費用効果

オールオン4は、メンテナンスが比較的簡単であることから、長期的な費用の抑制にもつながります。インプラントの数が少ないため、個別に調整やクリーニングが必要な箇所も少なく、結果としてメンテナンス費用も抑えられます。

また、All-on-4はしっかりと固定されているため、義歯がズレる心配が少なく、長期にわたって安定した使用が可能です。これにより、頻繁に調整を行う必要がなくなり、患者さんの負担が軽減されるとともに、総合的なコストの削減に貢献します。

  • 定期的なメンテナンスが容易であり、費用も抑えられる
  • 義歯の耐久性が高いため、交換の頻度が少なくなる

まとめ

オールオン4は、少ないインプラント本数で義歯全体を支える独自の技術を活用することで、患者さんの経済的負担を軽減することができます。手術回数や治療期間が短縮されることで通院費も抑えられ、さらにメンテナンスも容易なため、長期的なコストも軽減されるのが特徴です。

オールオン4は、経済的な面でも効果的でありながら、見た目や使用感においても満足度が高いため、多くの患者さんに支持されています。費用対効果を重視する方には、オールオン4が最適な選択肢の一つとなるでしょう。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

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