費用・治療費

インプラントにデンタルローンは使える?

デンタルローンとは?誰でも使える?

大阪インプラント総合クリニック 歯科医師 松本 正洋

インプラントは保険適用外で治療費が高額だからとても払えないと思っておられませんか。そんな時にデンタルローンを利用することで毎月払いやすい金額で分割払いすることが出来ます。最近は金利が安く抑えられていますので、以前と比べると手数料も安くなる傾向があります。

デンタルローンとは?

デンタルローンは「インプラント、矯正、審美」等の保険外診療を対象とする目的で使用できるローンのことです。これらの治療費は保険がきかないため、全額が自己負担となります。ローンを利用すれば高額な自由診療を分割して、毎月少しずつ支払うことで治療費の負担を減らすことが出来ます。

デンタルローンと呼ばれるローンは歯科治療への使用に限定されたサービスで、患者さんは信販会社と契約して歯科の治療費を支払います。信販会社は患者さんに代わって歯科医院に治療費を立替払いします。インプラントや矯正等の自費診療で治療費が高額になった時によく使われます。

毎月の返済額には信販会社が決めた金利によって計算された手数料が含まれ、銀行の口座から自動的に支払われ返済されます。デンタルローンは利用設定額が高く、クレジットカードの分割払いと比べると手数料も優遇されています。なお、歯科医院によって提携している信販会社は異なりますので、金利も違ってきますのでご注意ください。

デンタルローンはこんな方におすすめ

デンタルローンの利用に向いているのはこんな方です。

  • お金が貯まるまで待たずにすぐに治療したい
  • 毎月無理のない範囲で支払いたい
  • 値段が高くても良い治療を受けたい

インプラントでのデンタルローン利用について

インプラント治療には非常に高額の治療費がかかってきます。地域や病院によっても差はありますが、インプラント1本の相場は30万円から50万円程度です。同時に2本の治療を受けようと思えば100万円近い金額が一度に出ていってしまうわけですから、経済的に非常に痛いことだといえるでしょう。

100万円近い金額を現金でポンと払える人は少ないかと思います。しかし、抜歯してしまってインプラントに頼るしかない、という状況になった時に、治療費が払えないために治療を先延ばしにしてしまっては、歯へのダメージが大きくなるばかりです。

そんな方のために、デンタルローンという歯科治療専門のローンがあります。高額な歯科治療の料金をローンで分割して払うことができるため、すぐに現金で払えない方は利用するメリットがあるのではないでしょうか。

誰でもデンタルローンを使えますか?

クレジットカードや多目的ローンと同じように、デンタルローンを利用するためには審査に通過しなければなりません。概ね「20歳以上の方で安定した収入のある方」という要件を満たした方が利用出来ます。

申し込みの段階では保証人は必要ありませんが、審査に通過できなかった場合は連帯保証人を立てることでデンタルローンを利用出来ます。

デンタルローンとクレジットカードの分割払いはどう違う?

分割払いはクレジットカードでも行うことが出来ますが、デンタルローンとクレジットカードでは金利手数料が全く違います。デンタルローンは4~8%程度ですが、クレジットカードの分割払いでは12~15%ほどの手数料がかかるので、支払額の合計が高くなります。

デンタルローンはどこの歯科医院でも扱ってますか?

インプラント手術とか歯列矯正など、自由診療になってしまうような歯科治療を行っている歯科医院であれば、提携している信販会社があるはずですので、相談すればこのようなローンを紹介してくれると思います。

また、インプラントに限らず、病院でもクレジットカード払いが可能な医院が増えているようです。既にクレジットカードを保有していて限度額が治療費を上回らないのであれば、分割払いやリボ払いなどで月々の支払いにすることができて便利です。

デンタルローンの申し込みはどうやるの?

最近ではサイトからオンラインでローンの申込みが出来る信販会社が増えてきました。本審査のための書類を提出する必要はあるものの、申し込みの手続方法は簡単になってきています。

専用のページから必要事項を入力してお支払いの回数を設定すると、自動的に手数料が計算され、実際の支払額がすぐにわかります。Webサイトから仮申込をすると審査結果が早くわかり治療も早く開始出来ます。

申し込み前にシミュレーションの出来るローン会社のサイトもあります。治療費の総額と希望する支払い回数などの条件や内容を入力すると、毎月いくらの支払いになるのかがわかります。逆に、毎月の支払希望額から支払い回数を求めることも出来ます。

歯科医院で契約しているローン会社にシミュレーションサイトがあれば、そこで検討してから申し込むことも出来ますので、

デンタルローンのメリット

無理のない金額で月々支払える

収入と支出

インプラントのような自由診療では治療費が高額になり、現金払いやクレジットカード払いが難しい場合にデンタルローンを選択することで、支払いがしやすくなるというメリットがあります。

インプラントの埋入本数が多かったりオールオン4やサイナスリフト、ソケットリフトの手術を受ける場合は、特に治療費が高額になります。今すぐまとまったお金を用意することが難しいときは、デンタルローンを組んでいただくことですぐに治療が受けられます。

月々どのくらいの返済がご自分に合っているか、支払方法と決済の時期をしっかりと確認して、無理のない支払いプランを設定しましょう。

医療費控除の対象になる

医療費控除

デンタルローンでの歯科治療費の支払いは医療費控除の対象になります。確定申告をして医療費控除を受ければ、支払済みの税金から治療費の一部を還付金として受け取ることができますので、インプラントのような高額な医療を受けた方は、忘れないように申告しましょう。

動画:インプラントの費用の仕組み

インプラント市民公開講座より抜粋。インプラントの費用の仕組みについての解説。

デンタルローンに関するQ&A

デンタルローンとは何ですか?

デンタルローンとは、保険外の歯科治療(インプラント、矯正、審美など)のために利用できるローンのことです。

デンタルローンは誰でも利用できますか?

デンタルローンを利用するためには、通常のローンと同様に審査に通過する必要があります。20歳以上で安定した収入のある方が利用できます。

デンタルローンの利用に向いている人はどのような人ですか?

・お金が貯まるまで待たずにすぐに治療したい人 ・毎月無理のない範囲で支払いたい人 ・高額でも良い治療を受けたい人

 

まとめ

電卓

今回は、デンタルローンについてご説明しました。デンタルローンを賢く利用して、無理のない支払いプランをたてて診療を受けられるようにしましょう。歯科医院によっては独自の分割プランをもっている場合がありますので、分割払いをご希望の方は必ず確認しましょう。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

▶プロフィールを見る