費用・治療費

インプラント治療を少しでも安く受けるには?

インプラント治療を少しでも安く受けるには?

大阪インプラント総合クリニック 歯科医師 松本 正洋

インプラント治療は自由診療で保険がききません。そのため、歯科医院が自由に治療費を決めることが出来、医院によって値段がまちまちです。インプラントを出来るだけ安く受けるにはどうすれば良いのでしょうか?

インプラント治療を出来るだけ安く受けるためには?

歯科インプラントの治療費を安くするためには、以下のような方法があります。

  1. 複数の歯科医院に相談に行き見積りを取る
  2. 大学病院や公的医療機関で治療を受ける
  3. 海外の医療機関で治療を受ける
  4. 保険適用で治療出来るかどうか調べる
  5. 分割払いやローンを活用する
  6. 医療費控除を受ける

1.複数の歯科医院に相談に行き見積りを取る

インプラント治療費は、歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で相見積もりをとり、価格や内容を比較検討することで、よりリーズナブルな治療費を選ぶことができます。

歯科医院によってはセット割引などの独自の割引メニューを行っている場合がありますので、それらについても調べる必要があります。

2.大学病院や公的医療機関で治療を受ける

大学病院や公的医療機関は、一般的な歯科医院よりも治療費が安く設定されている場合があります。しかし、予約が取りづらかったり、家から遠いなど、通いにくい場合もありますので、予め調べて確認しておくことが必要です。

3.海外の医療機関で治療を受ける

海外の一部の国では、インプラント治療を日本よりも安く受けることが出来る場合があります。ただし、海外での治療費以外に旅費や滞在費などがかかりますので、それらの総額で検討する必要があります。また、海外で治療を受けるために現地での言語の習得、または通訳を雇ったり、文化の違いに戸惑う可能性もあるため、事前にその国に関する情報をリサーチし、信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。

4.保険適用で治療出来るかどうか調べる

厚生労働省が定めた条件を満たしている場合はインプラントを保険適用で受けることが出来ます。

保険が適用でインプラント治療を受けるための症例は以下のようなもので、一般的な症例と比べるとかなり特殊なケースとなります。

  1. 腫瘍や事故による外傷などが原因で顎骨を連続して1/3以上失っている
  2. 先天性の疾患により顎骨を連続して1/3以上失っている

ご自身の場合には保険が適用されるかどうかを確認し、保険適用可能であれば必要な書類を揃えなければなりません。

5.分割払いやローンを活用する

歯科医院によっては独自の分割払いのプランを用意している場合があります。ローンの手数料もローン会社が医院毎に変えている場合がありますので、なるべく利率の低いローンを選ぶと支払総額が少なく済みますので、お得になります。

また、支払い回数もご自身のライブプランに合わせて無理のない金額になるように決めましょう。

6.医療費控除を受ける

医療費控除

1年間の医療費が10万円以上であれば、10万円を超えた医療費については医療費控除の対象になります。

医療費控除は、その年の1月1日から12月31日までの間にご自身または生計を一にする配偶者や親族のために医療費を支払った場合に、一定額を超える医療費に対して一定の割合で計算される金額分の所得控除を受けられる制度です。

医療費控除を受けるには確定申告が必要です。

治療後の保証内容とメンテナンスについても知っておく

保証書

インプラント治療を行っている歯科医院では、インプラントに対する保証制度を設けている医院が多いです。もし将来インプラントに不具合が出た時に、この保証の内容によって、治療費や修繕費が違ってきますので、ぜひ確認しておきましょう。

また、インプラントを長もちさせるためには数か月に一度メンテナンスを受け、インプラントや残存歯の周囲のクリーニング受ける必要があります。メンテナンスに対しての1回あたりの費用も、今後数十年にわたって必要になります。

とはいえ、メンテナンス(定期健診)そのものは、予防歯科としてインプラント治療に関わりなく、歯周病や虫歯予防のために年に2~4回受けることをお勧めします。

格安のインプラントについて

インプラントの治療費には、高い医院と安い医院があります。しかし安いからといって飛びつかず、安さに対しては注意が必要です。

まず、その安い金額には何が含まれているのかを知る必要があります。インプラント治療を受けるために必要な処置の金額が全て含まれておらず、オプションとして追加になる可能性があります。

治療に必要な費用が全て含まれているのか、別途費用が必要なのか、それだけでも数万円~数十万円の違いになりますので、しっかりと確認しましょう。

また、インプラント体の材料や品質に問題がないか、有名メーカーのインプラント体であるのかも確認が必要です。格安インプラントの場合は慎重に内容を確認してから治療を受けましょう。

インプラントの費用に関するQ&A

インプラント治療は保険適用されないのですか?

はい、インプラント治療は自由診療であり、保険が適用されません。

インプラント治療の費用は医院によって異なりますか?

はい、インプラント治療の費用は医院によって異なります。保険がきかない自由診療なので医院が自由に治療費を設定できるため、値段がまちまちです。

インプラント治療の費用を比較するために何をすればいいですか?

インプラント治療の費用を比較するためには、複数の歯科医院に相見積もりを取り、価格や内容を比較検討することが重要です。また、セット割引などの独自の割引メニューも調べると良いでしょう。

まとめ

インプラント治療を出来るだけ安く受けるには、以上のような点を確認して、まず複数の医院の治療費の内容を比べましょう。値段に関わらず、この先生の治療を受けたいと思われる先生がおられる場合も、歯科医院とは長いお付き合いになりますので、念のため治療費についてはきちんと調べましょう。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

▶プロフィールを見る