目次
加熱式タバコとは?紙巻きたばことの違い

電子タバコと言われがちですが、正式には加熱式タバコと言います。加熱式タバコも、高温加熱や低温加熱などに分類されますが、加熱式タバコとして有名なのは、アイコスでしょう。紙巻きたばこと比べて、加熱式タバコは臭いや副流煙の量が少ないのが特徴です。 加熱式タバコならば店内で喫煙可能と銘打つ飲食店があり(条例により禁煙という地域あり)、人気に火が付いたようです。ただし、全く煙がないというわけではなく、蒸気に健康や周囲の環境への悪影響があると言われています。
紙巻きたばこと吸い方が違う?
紙巻きたばこは刻んだタバコの葉と巻紙に直接火を点け燃やします。それによりタールという有害物質を発生させながら、タバコの葉に含まれているニコチン成分を摂取します。一方、加熱式タバコは加熱により水蒸気を発生させ、ニコチンを摂取します。燃やさないのでタールが発生しないというのが加熱式タバコの特徴で、体への負担や、副流煙などを少し減らすような設計です。
インプラント治療とは
インプラントは、歯科医院で虫歯や歯周病で抜歯をしたり失った箇所に、人工歯根を埋入する手術です。歯科医師が、生体親和性の高い(体になじみやすい)チタン製のインプラント(人工歯根)を骨に埋入し、土台(アバットメント)を入れ、被せ物(上部構造)をします。被せ物をジルコニアセラミックにした場合、噛んだ時の強度や見た目が、他の残存歯と遜色ありません。 通常、定期的に歯科医院でメンテナンスをきちんと行っていけば、インプラントはかなり長い期間使用出来ます。入れ歯やブリッジではうまく噛めないと機能面でお悩みの方に、大きなメリットのある処置と言えます。
喫煙方法違うからインプラントOK?

では、紙巻きたばこではなく、加熱式タバコならばインプラント治療は可能でしょうか。 喫煙方法は全然違いますが、答えはいいえです。
理由は、どちらにもニコチンが含有されているからです。ニコチンを吸ってしまうと、血管や心臓に多く負荷をかけたり、発がん物質を含むことが問題です。また口腔内では、歯周病を悪化させる一因です。 喫煙者はニコチン摂取が及ぼす影響で、非喫煙者より血流が悪くなります。それにより、インプラントを支える骨、インプラントの周囲の歯茎に酸素や栄養素が十分回りません。栄養が摂取できなければ唾液分泌も減少し、細菌への抵抗力が低下するため、歯周病に感染しやすくなります。
つまり、骨や歯茎が下がります。インプラントを埋入し患者様自身で予防をしていても、喫煙により歯周病が重度になれば歯肉組織の状態が収縮し、インプラントが外れてしまいます。非喫煙者と喫煙者で同じインプラントの治療法を行った場合、喫煙者のインプラントの寿命が短いということが報告されています。
インプラントをしたいけどタバコがやめられない
インプラントをしたいけど、タバコの習慣がやめられないという方はおられるでしょう。インプラントを行うドクターとしては禁煙をおすすめしますが、吸う行為を止められない方に、ニコチンやタールがない新型の電子タバコという方法もあります。幾度も申し上げる注意点としては、ニコチンゼロと言えど、有害物質が少ないことは健康に害がないことと同様と言えません。
まとめ
インプラントの治療を行うには、費用が必要です。骨が少ない方には、骨を増やしてからインプラント処置をするので更に時間もかかります。タバコによりインプラントをダメにしてしまうと、それらの費用や時間が無駄になってしまいます。より安全性へのデメリットを少なくするためには、リスクの原因であるタバコを控える事から始めてみましょう。
