インプラント

インプラントに副作用はあるのか?

インプラントの処置による副作用ですが、根本的にはないとお考えください。

インプラントという処置について

インプラントの構造

歯科医院で行うインプラントを簡単にご説明いたします。 インプラントとは、むし歯や歯周病、もしくは事故などにより、抜歯・歯を失った箇所に、人工歯根(フィクスチャー)をあごの骨に埋入し、人工土台(アバットメント)を差し、人工歯(上部構造)を被せる処置です。人工歯根は、骨と結合がしやすい(生体親和性が高い)チタン製、被せ物は強度や審美性の高いジルコニアセラミックやセラミックが使用されることが多いです。

インプラント治療の大まかな流れ

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れとしては、歯肉を切開してあごの骨に穴を開け、フィクスチャーを埋入し、縫合します。ここまでが一次手術です。 日が経過し、骨とインプラントが結合したかどうかをドクターが確認すれば、二次手術を行います。

もう一度歯肉を開き、人工歯根とかぶせ物を繋ぐアバットメントを入れます。歯肉をもどして傷が治まっているかを待ち、型取りを行い被せ物を装着すれば、インプラント治療は終了します。

インプラント治療に副作用はある?

さて、先ほども申し上げましたが、インプラントに副作用はないとご説明しました。 ですので、インプラント治療を行えば、必ず何かトラブルが起こるというわけではありませんが、歯科医師の経験や、環境が整った歯科医院(CTやレントゲン等の機械が院内に設置)でインプラント処置を行うかにより、リスクのパーセンテージが異なります。

症例を何例も挙げられた経験豊富な歯科医師が、インプラント処置を行うと、手術の際に伴うリスクが減るということです。

副作用ではなくインプラント治療で起こりうるリスク

では、副作用ではなく、インプラントで起こりうるいくつかのリスクについてご説明しましょう。 リスクで考えられるものは、大まかに言いますと4つあります。

①術後の腫れ・内出血がある

インプラント手術の際に起こるというよりも、あごの骨が少ない方に起こりやすい症状です。あごの骨が少ない方は、インプラントをご希望されても、直ちに治療を行えません。先に、あごの骨を増やしてから、インプラント治療を行います。

あごの骨が少ないまま、無理にインプラント治療を行うと、フィクスチャーという人工歯根が口腔内に出してしまいます。安定性という面はもちろん、衛生状態という面においても良くありません。

しっかりと噛む事が出来るインプラントにするため、あごの骨が少ない方に厚みを出すため、増骨する処置を行うときに起こりやすい症状です。

②骨とインプラントが結合しない

あごの骨の量についてはCTで撮影する事により確認を行いますが、稀にあごの骨の質が悪い方は結合しない状態になります。また、インプラントを入れるために注水しながらドリルを使用しますが、水の量が少ないとオーバーヒートという現象が起こります。

簡単に言えば骨がやけどした状態になってしまい、インプラントが結合できない原因になります。

③神経を傷つけてしまい麻痺が起こる

上顎には、上顎洞という穴が鼻の横にありますが、下顎の骨には血管や神経が通っている箇所(下顎管)があります。その箇所にインプラント治療で穴を開けてしまうと、動脈や静脈の損傷による過大な出血や痛み、神経を傷つけることによる麻痺が起こってしまいます。

インプラント治療のための精密検査(CT撮影)で、下顎管の位置を歯科医師が確認することが、肝要です。 万が一、神経損傷による麻痺が起きたケースの治療法は、神経を回復するために速やかに投薬(ビタミンB12やステロイドホルモンなど)を行い、治療をします。

④インプラントが病気で脱落した

インプラント手術直後は、インプラント部分の歯磨きができないので、殺菌効果のあるうがい薬で口をゆすいでもらいます。このうがいを忘れて寝てしまうと、口腔内の最近は増殖し、感染を引き起こす可能性があります。歯周病に感染してしまうと、インプラント埋入部分が固定されずぐらつき、脱落を起こしてしまいます。インプラント周囲炎と一般的には呼びます。

だけどインプラントを行うべき?

ここまで、インプラント治療で起こりうるリスクやトラブルについてご説明しました。 ただ、インプラント治療を行えばこれらが全て起こるわけではありませんし、きちんとしたクリニックで受ければ、リスクを減らすことができます。ここからは、インプラントのメリットともいうべき特徴をご紹介します。

メリット①他の残存歯を長く保つことができる

義歯(入れ歯・ブリッジ)との大きな違いは、周囲の歯の健康を損ねないことです。 入れ歯やブリッジは、隣の歯を支台にしなければなりません。隣の歯は、部分入れ歯のバネがかかったり、ブリッジのために削らないといけないからです。

健康な歯を削り支台にすると、支えなければならない歯の力がより負担になり、同じ末路をたどってしまいます。 インプラントは人工歯根を埋入するため、他の歯に負担をかけることがありません。きちんと、ご自身でのお手入れやメンテナンスのための定期通院を欠かさなければ、他の永久歯と同様に長持ちすると言われています。

メリット②機能復活ときれいな審美性の歯になる

噛む力を持つ審美的な歯になるのもインプラントの特徴です。義歯では、きちんと噛めないというデメリットがあります。 その点、インプラントは永久歯と変わらない咬合力を保ちます。

保険適用内の義歯ですと、材質に限りがありますが、インプラントは自費治療のため多くの素材から選べます。保険適用のコンポジットレジン(歯科用プラスチック)は、吸水性などから数年で劣化をしますが、自費診療で使う硬くて美しいセラミックの被せ物は経年劣化しません。綺麗な白さを保つことができます。

まとめ

以上の点から考えて、インプラントは噛み合わせの面からも、大変優れた治療法です。インプラント手術はきちんとした環境の歯科医院で、経験豊富な歯科医師が丁寧に手術を行えば、リスクをなるべく低下することができます。インプラントを検討される際は、何院かカウンセリングに行き、治療方針やクリニック、医師やスタッフに信頼がおけるか、相談の際に確認することをおすすめします。