インプラント

インプラントから膿が出た!原因と予防法は?

インプラントから膿が出た!原因と予防法は?

インプラントを埋入した部分から膿が出るなんて想像がつかない方も多いでしょう。インプラントはただ手術を行うだけで終わりではありません。その後のケアが重要となります。今日は、インプラント後に起こるトラブル(膿や出血)を避けるためにはどうすれば良いかについてご紹介いたします。

インプラントをしても膿が出る?

インプラントとは、人工歯根(フィクスチャー)・アバットメント(連結部分)・上部構造(人工歯)の3つの部分で成り立つものです。 麻酔を使用して行う手術ですので、

  • お薬を日常的に服用されている
  • 糖尿病・骨粗しょう症・心臓疾患などの全身的な疾患がある

このような方は、かかりつけの担当医に確認して許可をもらってから行う必要があります。

インプラントとは

歯科医院で行うインプラントの流れを大まかにご説明します。インプラント治療には1回法と2回法がありますが、骨の量が十分にあり、骨の固さに問題がない場合、1次手術と2次手術を同時に終える1回法は可能です。ただし、あごの骨の量が薄い方、骨の固さが柔らかい方には2回法をおすすめしております。今回は一般的に多く治療されている2回法でご案内します。

  1. カウンセリングでお悩みを伺い、欠損した部分がどのような口腔内の状態か、原因(むし歯や歯周病による欠損・事故などの外傷による欠損)も含めて確認する
  2. 精密検査(歯科用CT)で最も適した治療計画をドクターやスタッフが提示し患者様に説明する
  3. 【1次手術】局所麻酔を行い、欠損した部分のあごの骨に生体親和性の高いチタンで作製の人工歯根(フィクスチャー)を入れる
  4. 骨と人工歯根が結合するまで(オッセオインテグレーション)歯肉を縫合し時間をおいて待つ
  5. 【2次手術】歯科医師が骨と人工歯根の結合を確認したら、歯肉を切開して人工歯根に支台部となるアバットメントを立てる
  6. キャップを被せて粘膜の治癒を待つ
  7. 2次手術が終わり歯茎が治癒すれば、人工歯(上部構造)を作製するための型取りを行う
  8. キャップを外し前歯の場合はオールセラミック冠やジルコニアセラミック冠、奥歯の場合はハイブリッドセラミック冠の被せ物を被せ固定する
  9. メインテナンスに定期的に通院し、固定が緩んでいないか、感染を起こしていないかなど受診で確認する

インプラントの手術を終えるまで歯がない部分の仮歯のご相談は、担当医やスタッフにお問い合わせください。

インプラントで膿が出るケースとは

インプラントを行った後に、このようなトラブルがあったら要注意です。

  • 膿が出る
  • 歯茎の炎症や出血がある
  • 口臭がする
  • インプラントがぐらつく
  • 歯茎下がりが起きてインプラントの金属部分が見えている

一つでも当てはまると感じた場合、インプラント周囲炎にかかっている可能性があります。なるべく早くクリニックを受診して、対処してもらいましょう。

インプラント周囲炎とは

歯垢(プラーク)やお口の中の細菌により生じる歯周病と同じようなものと考えてください。発症してしまうと、インプラントが埋まっている周囲の歯肉や骨を溶かし、重度になれば膿や出血、インプラントの動揺などの症状があります。

原因として考えられることは、下記の三点です。

  • インプラント周りの歯磨きがきちんとできず感染した
  • 噛み合わせを考えずにインプラントを入れてしまったから
  • 定期的にインプラントの検診をしていない

このような理由から、インプラント周囲炎を引き起こすと考えます。インプラント周囲炎が進行すると、膿が出て口臭のもとになります。口臭が気になる時、患者様はお口を開けて他の人と話すのをためらうことになりますので、QOLを下げてしまいます。

どうすればインプラントから膿が出るのを防げる?

インプラントから膿が出るなどのリスクを回避するためには、下記の二点に注意をしましょう。

  • ご自宅での歯磨きを毎食後にしっかり行う
  • 3ヶ月に1回など定期的に通院し、インプラントが長く使用できるよう、メンテナンスを行う

ご自宅でのオーラルケアについては、歯の表側、裏側、咬合面などを一本ずつ磨きましょう。そして、デンタルフロスや、歯間ブラシなどで歯と歯の間や、歯肉にたまった食べかすや汚れを取り除きましょう。

医院で行う歯科衛生士によるメンテナンスはプロのクリーニングです。口腔内の歯垢はご自身でていねいに歯ブラシで磨けば除去は可能ですが、歯石は歯科衛生士しか除去することができません。セルフケアとプロのメンテナンスを交互に受けることが歯を長持ちさせることにつながります。

インプラントを長く保つ方法は

インプラントを長く保つためには、口腔内を清潔に保つ以外他ありません。歯磨きを行い、夜寝る前にはフロスでしっかりと歯をきれいに仕上げましょう。

何よりも大切なのは、インプラント後のメンテナンスを怠らないように定期通院を行うことです。インプラント治療後に、メンテナンスをされている方とされていない方を比較した場合、されていない方よりもインプラントを保つ期間が長いのが特徴です。

まとめ

インプラントは、保険適用外のため自由診療で、費用もブリッジや入れ歯と比べて高い治療費です。そのため、下記の二点を兼ね備えた医院を探しましょう。体に安心で安全なインプラントをするためには欠かせない要素です。

  • 医院環境(CTが院内設備である)が整った場所でインプラントをすること
  • 症例豊富で信頼がおけるドクターにインプラントを行ってもらうこと

無料カウンセリングを行っている医院が多いですので、何院か相談に行き、質問や疑問をぶつけてみると、信頼関係が築けるか等見えてくると思います。インプラント後の腫れや痛みがある方は、リカバリーが可能なクリニックへご来院し、ご相談ください。