オールオン4

オールオン4ですぐ噛める理由とは?

オールオン4ですぐ噛める理由とは?

「もう歯で悩みたくない…」

そう思って検索してたら「オールオン4」ってワード、目に入ったあなた。

「え、手術したその日に噛めるって本当?」「でも、なんか怖そう…」

そんなモヤモヤ、すっごくわかります。

インプラントって聞くと、時間もかかるし痛そうなイメージ、ありますよね。

でも実は、「オールオン4」はこれまでの常識をくつがえす、ちょっと革命的な治療なんです。

このコラムでは、

・なぜすぐに噛めるのか?

・でも本当に大丈夫なの?

・どんなことに気をつけるべき?

そんな疑問に優しく、でもしっかりお答えしていきます。

「自分の歯でまた食べられる」って、想像以上に嬉しいこと。

その第一歩を、ここから一緒に踏み出してみませんか?

少ないインプラントで安定性を実現

オールオン4では、上下それぞれの歯列に4本のインプラントを配置します。この少ない本数でも十分な安定性が確保できるのは、以下の理由によります。

  • インプラントの角度設計・・後方の2本のインプラントを斜めに配置することで、骨との接触面積が広がり、固定力が向上します。
  • フルアーチの構造・・人工歯がアーチ状に固定されるため、噛む力が全体に均等に分散されます。

これにより、手術直後からしっかりとした安定性を実現できるのです。この方法では、インプラントの設置に必要な骨の質や量が限られていても、適切に設置できるため、広範囲にわたる骨移植を必要としません。患者さんにとって、治療の負担が大幅に軽減されるのです。

さらに、安定性を高めるためのデザインが施された人工歯は、噛む力を効率的に分散し、天然の歯と遜色ない使用感を提供します。この技術は、多くの患者さんが短期間で快適な生活を取り戻す鍵となっています。

即時負荷が可能な特殊な技術

オールオン4の特徴の一つが、”即時負荷”という概念です。通常のインプラント治療では、手術後に骨とインプラントが結合するまで数カ月を要します。しかし、オールオン4では即時負荷が可能です。

  • 高い初期固定力・・インプラントを埋め込む際、骨との結合力を最大限に引き出す設計が採用されています。
  • 仮歯の装着・・手術当日に仮歯を装着することで、食事や会話がすぐに可能となります。

これにより、手術直後からの食事が可能になり、患者さんの生活が一変します。この技術は、特に食事を楽しむことに不安を抱いている患者さんにとって、大きな安心材料となります。初期固定力の高さは、手術直後の仮歯使用に必要な条件を満たし、仮歯がずれることなく安定して機能するため、患者さんは心置きなく日常生活を送ることができます。

さらに、即時負荷技術は、治療期間の短縮にも寄与しています。従来のインプラント治療では、数カ月間の治癒期間が必要とされるため、患者さんにとって負担が大きいものでした。しかし、この革新的な技術により、短期間での治療が可能になり、多くの患者さんに支持されています。

即時加重とは?

即時加重とは、インプラント手術直後に仮歯を装着し、食事や会話を可能にする技術です。この手法は、患者さんが手術直後から快適に生活できるよう設計されています。

即時加重のプロセス

インプラントが骨に埋め込まれる際、高い初期固定力を得られるように設計されています。

手術当日に仮歯が装着されるため、患者さんは噛む機能をすぐに取り戻すことができます。

即時加重のメリット

患者さんの心理的負担が軽減される

手術直後から仮歯を装着するため、歯がない状態で過ごす心配がなくなり、心理的な安心感を得られます。

治療期間が短縮され、早期の社会復帰が可能になる

即時加重により、患者さんは短期間で食事や会話を再開できるため、日常生活への復帰が早まります。

食事や会話が早期に可能になるため、日常生活の質が向上

噛む機能と発音がすぐに回復することで、患者さんの生活全般の質が向上します。

この技術は、従来の治療方法に比べて格段に効率的で、患者さんにとっての利便性が高まることが特徴です。手術直後に仮歯が装着されることで、食事の制限がなくなり、生活の質を迅速に向上させます。さらに、この技術は患者さんの自信を取り戻す助けとなり、多くのケースで心理的な安心感を提供します。

即時加重のデメリット

即時加重には多くの利点がありますが、いくつかのデメリットや注意点も存在します。これらを理解することで、患者さんにとって最適な治療選択を行うことができます。

初期の負荷によるリスク

インプラントが十分に骨と結合していない段階で負荷がかかるため、稀にインプラントが脱落する可能性があります。

特に骨密度が低い患者さんの場合、リスクが高まる可能性があります。

仮歯の耐久性の限界

仮歯は恒久的なものではなく、耐久性に制限があります。硬い食材や過度な力をかけると破損する可能性があります。

個々の症例に応じた適応が必要

患者さんの骨の状態や全身の健康状態によっては、即時加重が適さない場合があります。

骨移植の必要が少ないため、回復が早い

一般的なインプラント治療では、骨量が不足している場合、骨移植が必要になることがあります。しかし、オールオン4では骨移植を行わずに治療ができるケースが多いです。

  • 骨密度を活用した設置・・インプラントを骨密度が高い部位に効果的に配置します。
  • 角度調整・・骨の質が弱い部分を避け、安定した部分にインプラントを斜めに埋め込む技術が用いられます。

骨移植が必要な場合、患者さんの身体に負担がかかり、治癒期間も長くなります。しかし、オールオン4の技術では、骨の密度が高い部分を効果的に活用し、安定した設置を可能にするため、多くの患者さんが骨移植を必要とせずに治療を受けることができます。このため、手術後の回復期間も短く、患者さんの生活に与える影響が最小限に抑えられます。

特に、高度な技術を用いることで、患者さんの負担を軽減しつつも、高い成功率を誇る治療が提供されています。これにより、多くの患者さんが短期間で快適な生活を取り戻しています。

仮歯を装着出来るので食事がすぐに出来る

オールオン4では、手術当日に仮歯を装着できる場合が多いため、食事の制限が最小限に抑えられます。

  • 仮歯の耐久性・・通常の食事に耐えられる強度があります。
  • 見た目の改善・・仮歯は審美性にも優れており、自然な見た目を提供します。

じゃあ何でも食べて大丈夫なの?

仮歯の装着により、患者さんは術後すぐに食事を楽しむことが可能です。この仮歯は見た目だけでなく、実用性にも優れており、通常の食事に十分耐える耐久性を持っています。しかし、インプラント自体がまだ十分に安定していないため、やわらかい食べ物を中心にした食事にしていただく必要があります。

手術当日に仮歯で噛むことは可能ですが、いきなりステーキやフランスパンはNGです。手術直後は柔らかい食べ物から始めるのが安心ですし、一般的には1ヵ月半ほどである程度の硬さのものもOKになります。

ただし、最終的な人工歯が入るまでは、極端に硬いものは避けましょう。せっかくのインプラントを長持ちさせるためにも、大切なポイントです。

すぐに噛めますが、柔らかいものを食べるなど、ちょっと注意が必要です!

患者さんの生活の質が向上

オールオン4は、治療を受けた患者さんの生活の質を大きく向上させます。

  • 自信をもってコミュニケーションが出来る・・人工歯がきれいに揃うことで発音が改善され、会話がスムーズになります。
  • 精神的な安心感・・歯を失ったことで生じるストレスが軽減されます。
  • 身体の健康維持・・食べ物を噛み砕くことが出来るようになり、消化や栄養摂取が促進されます。

この治療は、単なる歯の置き換えに留まらず、患者さんの健康と生活の質に大きな影響を与えます。例えば、適切な噛み合わせが回復することで、発音が明瞭になり、会話がより自然になります。これにより、社会的な場面での自信が向上します。

また、歯を失うことで生じる心理的なストレスや不安感が軽減されるため、患者さんの精神面も安定します。さらに、食べ物を噛み砕くことが出来るようになって、食事が楽しめるだけでなく、栄養の吸収効率が向上し、全身の健康に繋がります。

まとめ

オールオン4が「すぐに噛める」理由は、少ないインプラントでの高い安定性、即時負荷技術、多くのケースで増骨の処置が不要であること、そして手術日に仮歯がつけられることによるものです。これらの要素が組み合わさることで、患者さんは短期間で快適な生活を取り戻すことができます。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

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