インプラント

高齢者にとってインプラント治療は安全な選択肢?

高齢者にとってインプラント治療は安全な選択肢?

大阪インプラント総合クリニック 歯科医師 松本 正洋

「年齢的に、インプラントは無理かもしれない…」と、あきらめかけているあなたへ。

長年頑張ってきた歯。若い頃のように何でも噛めなくなったり、入れ歯が合わずに悩んだり…。

そしてふと、「インプラントってよく聞くけど、もうこの歳じゃ無理よね」と思ったことはありませんか?

そのお気持ち、よくわかります。

でも、もし「もう遅い」と思っているだけで、本当は“できる選択肢”があるとしたら…どうでしょう?

実は、高齢の患者さんでもインプラント治療を安全に受けて、日々の暮らしがぐっと快適になったというケースは、少なくありません。

「自分の歯で噛める喜びがこんなに大きかったなんて」「好きな物を気にせず食べられる幸せ」――そんな声も届いています。

今回は、「高齢者 インプラント 安全」というテーマで、不安をやさしくほぐしながら、安心して一歩を踏み出せる情報をお届けします。

高齢だからインプラントは無理?と感じているあなたへ

インプラントは無理?

「歳だからインプラントはもう遅い」は思い込みかもしれません。

実は、インプラント治療を受けている方の中には70代・80代の患者さんも数多くいらっしゃいます。そして、その多くが「もっと早くやっておけばよかった」と口をそろえておっしゃいます。

理由は明確です。

自分の歯のようにしっかり噛める生活が戻るからです。

シニア世代にとって、「よく噛んで食べること」は、次のような面でも健康を支える大きな力になります:

認知症予防

 → 噛むことで脳が活性化されることが、最近の研究でも注目されています。

誤嚥(ごえん)性肺炎の予防

 → しっかり噛めることで、唾液の分泌が促進され、飲み込みもスムーズになります。

生活の質(QOL)の向上

 → 「外食が楽しめる」「笑顔で写真に映れる」「家族との会話が増えた」といった声は、本当に多いです。

たとえ年齢を重ねていても、**体が元気で、きちんと歯磨きができる方であれば、多くの場合インプラントは“選べる選択肢”**になります。

放置したままの歯の欠損が招くリスクとは?

歯が抜けたまま、あるいは合わない入れ歯を使い続けていると、こんなリスクが…。

噛む力の低下

→ 栄養バランスが崩れて、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

発音や会話のしにくさ

→ 人とのコミュニケーションを避けがちになり、社会的な孤立の原因になることも。

顎の骨の吸収が進む

→ 歯がない部分は顎の骨が次第に痩せてしまい、将来的な治療が難しくなることもあります。

他の歯の移動や不正咬合

→ 周囲の歯が動いてしまい、噛み合わせが悪くなることも。

その結果、食事・会話・笑顔すべてに自信が持てなくなる可能性も。

だからこそ、年齢に関わらず早めの対策が大切なんです。

インプラント治療は歯がなくなる40歳後半から60歳代が中心となりますが、高齢者でも抜歯などの手術を受けられる健康状態であれば可能です。「インプラント – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」(出典:日本歯科医師会)

インプラントが高齢の方にも適している理由とは?

高齢者に適している

インプラントは年齢制限がある治療ではありません。実際には70代、80代でも成功している方がたくさんいらっしゃいます。

高齢者にインプラントが選ばれている理由

入れ歯の不満を解消できる

→ 噛みにくさや外れやすさから解放され、より自然に生活が送れます。

周囲の歯に負担をかけない

→ ブリッジのように隣の健康な歯を削らずに済みます。

見た目が自然で若々しさが戻る

→ フェイスラインも整いやすく、見た目の印象もアップ。

高齢でも健康な骨の状態が維持されていれば、十分に安全で現実的な選択肢なんです。

治療前に確認しておきたいポイント

確認しておきたいポイント

ただし、年齢に関係なく、インプラント治療を安全に行うには以下の点をチェックしておくことが大事です。

全身疾患がコントロールされているか

→ 糖尿病や心疾患などがある場合は、主治医との連携が必要です。

骨の量と質が足りているか

→ 骨が少ない場合でも、骨造成などで対応できるケースもあります。

口腔内のケアがきちんとできるか

→ 歯磨きがしっかりできることが、長期的な成功に直結します。

定期的な健診に通えるか

→ トラブル予防には、歯科での継続的なチェックが欠かせません。

これらの点を確認しながら治療計画を立てれば、「高齢=危険」という固定観念はくつがえります。

高齢者にとってのインプラントの安全性

高齢者

高齢者のインプラント治療が安全かどうかを判断する上で、歯科医院では以下のようなポイントをしっかりと診査・診断します。

全身の健康状態(高血圧や糖尿病のコントロールができているか)

骨密度や顎の骨の量(CT撮影などで詳細に評価します)

お薬の内容(骨粗しょう症治療薬を使用中の方は特に注意が必要です)

また、高齢の患者さんに対しては無理のない治療計画を立てることが基本です。

たとえば、

骨を足す手術を避けるように設計する

骨の状態に合った「短いインプラント」を選ぶ

治療期間をゆとりを持って設定する

など、年齢や体調に合わせた柔軟な対応が可能です。

つまり、インプラント治療は「一律」ではなく、「あなたの健康状態に合わせて最適化される」オーダーメイド治療なんです。

不安なままで終わらせず、まずは相談を

相談

年齢を気にして、ずっと悩みを抱えたまま…なんてもったいない!

「今さらインプラントなんて…」と感じていた患者さんが、

実際に治療を受けて「人生が変わった!」と笑顔になったケースも数多くあります。

まずは、信頼できる歯科医院で無料相談やCT検査などを受けてみるところから始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

年齢であきらめないで。インプラントは高齢者にとっても現実的な選択肢です。

「もう歳だから」と思って、歯の悩みをそのままにしていませんか?

でも実際には、70代、80代でもインプラント治療を受けて快適に過ごしている患者さんはたくさんいらっしゃいます。

噛めることは、ただ食べるだけではなく、栄養状態の改善・認知症予防・生活の楽しさの回復につながります。

インプラントは「自分の歯のように噛める」ことが目指せる治療法です。年齢を理由に遠ざけるのは、本当にもったいない選択かもしれません。

もちろん、安全に治療を受けるためには、全身状態や骨の状態、普段の歯磨き習慣などをきちんと確認する必要があります。

でもそれは、何歳であっても同じこと。年齢だけで「もう無理」と決める必要はありません。

大切なのは、あなたの体とお口の状態に合った治療法を一緒に見つけていくことです。

まずはお気軽に、相談から始めてみませんか?

あなたがもう一度、自分の歯でしっかり噛める生活を取り戻すお手伝いを、歯科医院は全力でサポートしてくれますよ。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

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