インプラント

インプラントかブリッジどっちにする?

インプラントかブリッジどっちにする?

インプラントかブリッジか、悩んでいる方は多いと思います。当院にもご相談をいただきますし、ネットを見ていても、どちらがいいですか?という質問は多いように感じます。歯を失った場合の治療としてはブリッジ、入れ歯、インプラントという選択肢がありますが、皆さん、どれにするか決めかねておられるようです。

それぞれのメリットデメリットとは

虫歯などで抜歯したときに、昔はほぼブリッジの治療になりました。現在ではインフォームドコンセントといって、医師は患者さんに可能な治療法をご紹介して十分にご説明し、最終的には患者さんが決定するというやり方を取り入れている医院がほとんどです。そのため、医院側は考えられる治療法を全て患者さんに説明し、患者さんの側も自分で決断するだけの知識を得て決めることが必要になってきています。

インプラントかブリッジか入れ歯か、患者さんがご自分の責任で決めなければならないので、悩む方が多いのだと思います。それぞれにメリット、デメリットがあるので、どの治療法を適用するかは簡単には決められません。

インプラントは、自分の歯のように快適に噛めると言われてますが、他の治療に比べて費用が多くかかります。インプラントを安くやっているところもありますが、あまり安いのは不安です。普通は1本30万円強はかかりますし、外科手術が必要になる以上、気軽には出来ません。

その点、手軽に治療できるのがブリッジですが、ブリッジにする場合、抜歯した歯の両隣の歯を削って土台にしなければいけません。健康な歯を削るなんてとんでもない!と思われる方は、殆どの方がブリッジを避けて違う治療法にされます。

ブリッジの良い点は、保険がきくので値段が安く手軽にできるということです。しかし前歯のケースでは審美性が重要視されますので、保険適用の銀歯というわけにもいかず、殆どの方が自由診療のセラミックを選ばれます。

このように、治療法にはメリットとデメリットの両方があり、健康な歯を削って安く済ませるか、それともお金が多くかかっても違う治療法を選ぶか、お一人おひとりの価値観で決めるしかありません。

ブリッジってなんでしょう?

歯を1本失った場合、従来の治療方法では、両隣の歯で義歯を支えるブリッジが使用されていました。ブリッジは上の図のように、失った歯の両隣の歯を削って3本連結のかぶせ物を装着します。

ブリッジは、保険がきくので安価で作れますし、お口の中で違和感もなく、通院も数回で済みます。しかし、将来的な耐久性を考えると、ブリッジは実は問題をはらんでいます。

ブリッジを作るには、ブリッジを固定するために健康な歯を2本削らなくてはなりません。しかも、ブリッジは水平に作らなければならないため、同じ高さに揃えるためにエナメル質を完全に削ってしまう必要があります。健康な歯をかなり削るのですから、これには心理的な抵抗があると思います。

ブリッジのために削られた歯は神経を取らなければならないときもあり、更に失った歯を支えるための負担が生じます。このため、ブリッジを支える歯は痛みやすく、将来的に様々な問題を起こしやすくなります。

また、歯を失った部分の骨は、ブリッジによって歯を補ったとしても自然に痩せていってしまいます。そのために、将来、ブリッジの下に見た目の悪いスペースが出来る可能性もあります。

一番最悪なのは、ブリッジを固定している歯のいずれかが抜けてしまうと、ブリッジを長くし、それを支えるために、健康な歯を更に1本削る必要が出てくることです。これは将来的に必ずといっていい程、起こってくる問題です。このようなデメリットも十分に考慮して、歯の治療方法を選択しなければならないと思います。

ブリッジとインプラントの比較

ブリッジかインプラントか、悩んでおられる方は、比較しながらじっくり考えて選びましょう。

ブリッジとインプラントの比較

ブリッジは数年後に更に歯を失う原因になり得る

複数本の歯を失ってしまって噛めなくなって悩んでいる方も、元は1本の歯を失うことから始まったことと思います。1本くらい歯がなくても大丈夫と思われたかもしれません。逆に歯を抜かなければならないなんて大変なことになったと思われたかもしれません。

しかし、このたった1本の歯の治療が、残った歯の運命を決めると言っても過言ではないでしょう。

歯を失ったのが何年も前の場合は、歯科医師からブリッジ治療を勧められる事が多かったのではないかと思います。今でこそインフォームドコンセントといって、歯科医師は患者さんにしっかりと治療内容を説明して同意をもらわなければなりませんが、一昔前の歯科治療では、患者さんに詳しい説明をしてくれる歯科医師は少なかったと想像できます。そのためにあまり説明せずに治療が進められることになり、知らない間にブリッジにされていた方もおられるのではないでしょうか。

両隣の歯が虫歯のない完全に健康な歯であった場合、ブリッジを支えるために健康な歯を大きく削る事になってしまいます。その方の歯の状態にもよりますが、ブリッジの支えになる歯も何年か後には虫歯になったり、ブリッジの支えの歯には大変な力がかかるために歯の根が割れてしまったりして、抜歯が必要になる場合があります。

そうすると更に隣の歯を削り、大きなブリッジになり、新しくブリッジを支えることになった歯に負担がかかり、その歯も何年か後にはダメになるという負の連鎖が始まるリスクがあります。

現在ブリッジにしている方がインプラントに変える場合

ブリッジをインプラントに替えたいとおっしゃる患者さんもおられます。抜歯してから何年もたっている場合、歯を失った部分の骨が痩せてしまって、そのままでは骨の高さや厚さが足りなくてインプラントの埋入が出来ない場合があります。

その場合は、GBR、サイナスリフト、ソケットリフト等の増骨の処置をすればインプラント手術を行うことが可能になります。

まとめ

ブリッジとインプラントを比較すると、それぞれメリットデメリットがあります。ブリッジはインプラントより費用面では安くできますが、隣の歯に負担をかけてしまうため、隣の歯をダメにするリスクが高いです。

逆にインプラントは、天然の歯と同様にしっかり咬む事が出来ますが、外科手術を伴い、料金面ではブリッジよりも料金の負担がかかります。(前歯の治療などで審美的な理由からブリッジのかぶせ物をセラミックやジルコニアにすると自費診療となり、高額の治療費がかかってしまいます)

どちらを選択する場合も、歯科医師としっかり話し合って、歯を失った後の治療について決めることが重要です。