インプラント
ブリッジとインプラントの比較
Compare bridge and implant

ブリッジとインプラントの比較

インプラントとブリッジにはどちらにも様々な違いやメリットとデメリットがあります。
それぞれよく時間をかけて吟味し納得して、より良い治療法を選択することが大切です。
詳しくご説明いたしますね。

ブリッジのメリット・デメリット

ブリッジ

ブリッジのメリット

  • 治療が比較的簡単にできる(ただし、神経を残せる場合)
  • 治療期間も比較的短い(ただし、神経を残せる場合)
  • 保険が効く(ただし、セラミックは効かない。また奥歯は銀歯になる)
  • かぶせ物をセラミック等にすれば審美性は良い。(ただし保険は効かない)
  • 違和感も少なく、食感や味覚は、自分の歯と比べてあまり差が少ない。

ブリッジのデメリット

  • 失った歯の両サイドの歯を削らなければならない。
  • 削った後痛みが出れば、神経を取らないといけない。
  • 支えになる歯は負担が大きく、8年程度でだめになる。(岡山大学の研究)
  • 抜けた歯の部分のアゴの骨が、やせてしまう。
  • ブリッジの橋の部分に食べ物が詰まりやすく、お口の中が不衛生になりやすい。
  • 保険の場合は、奥歯は銀歯になる
  • ブリッジの一部に異常が起こった場合に、全部やり直しになる
  • 3本以上の歯を失った場合にできない時がある。
最大のデメリット

支えの歯が8年程度でダメになり、抜かなくてはいけなくなることが多い。

そうすると、更に大きなブリッジにしますが、またいずれは抜かなくてはいけなくなり、最終的に総入れ歯などの大きな入れ歯にしないといけなくなる。

音量を調整してご覧ください

上記のブリッジの留意点(短所)を
改善した治療方法

↓

インプラント

インプラントのメリット・デメリット

インプラント

インプラントのメリット

  • ブリッジの様に両サイドの歯を削る必要がない。
  • 噛む力が天然の歯より強い。また、味覚も低下しない。
  • 残りの天然の歯の負担を減らし、天然の歯を守る。(ブリッジのように支えの歯に負担がかからない事と、インプラント自身が噛むという仕事をたくさんしてくれて、天然の歯の仕事量を減らしてくれる為)
  • 自分の歯と同じような感覚で噛む事ができる。
  • 見た目が非常に良い
  • インプラントがある部分のアゴの骨がやせるのを防いでくれる。

インプラントのデメリット

  • 歯を抜く場合と同程度の手術が必要。(大きな欠点ではない。)
  • 重度の糖尿病や持病などの場合は治療ができない場合がある。
  • 費用がかかる(ただ、自費治療のブリッジとは同等)
  • ブリッジより、日にちがかかる(即時荷重インプラントは別)。ただし回数は変わらない。

音量を調整してご覧ください

インプラントとブリッジの比較表

  インプラント ブリッジ
  インプラント ブリッジ
治療方法 歯茎を切開して顎の骨に穴を開け、土台を埋め込み、人工の歯をかぶせる手術が行われます。 歯を失った部分の隣の歯を削り、3本分を連結した人工の歯を取りつけます。
見た目 従来の歯と同じような自然な見た目の歯を入れるため、歯を失ったことを周囲の人に知られる心配がほとんどありません。 インプラントほど審美性に優れていませんが、天然の歯に近いものは可能です。その場合は自費診療となるため、費用が高くなります。
噛む力 顎の骨に人工の土台を埋め込むため、天然の歯と同等にしっかり噛めることが特徴です。硬いものでも噛めるため、食生活に支障をきたしません。また、噛む力が重要とされるスポーツをしている方にもおすすめです。 天然の歯よりも多少劣ります。
味覚への影響 食べ物の味がしっかりとわかります。 粘膜が覆われないため、味覚は変化しにくいでしょう。
他の歯への影響 健康な歯を削ることがありません。 両隣の健康な歯を削る必要があります。
料金 保険が適用されず、1本あたり38万円〜の費用がかかります。※ 保険が適用されるため、2万円程度の費用で済みます。自費診療の場合は30万円(オールセラミック)〜かかります。※
治療期間

手術方法(1回法・2回法)によって変わりますが、一般的に4〜6ヶ月程度です。骨を増やす手術をすると1〜4ヶ月長くなります。

約1〜2ヶ月程度です。
手軽さ 外科手術が必要です。 型どりが必要です。

※当院の価格です。

ブリッジについて

歯を抜いたまま放っておくと、噛み合わせのバランスが崩れてきます。そうなると見た目や噛めないといったお悩みや問題だけでなく、骨格の左右のバランスが崩れて時には頭痛や肩こりを引き起こすなど、総じて健康に害が出る可能性が高くなります。失った歯を補うための治療法の一つが、ブリッジです。

ブリッジの説明図

1本歯がない状態の場合はまず歯科医の診療によりその両隣の歯を削ります。そして型取りをして、歯科技工士が3本が一体になった形のかぶせ物を作って、それを被せて使用します。

つまり、両隣の歯を土台にして、間の人工の歯を支えます。それがブリッジになります。まさに名前の通り川にかかっている橋です。

このブリッジには、利点と欠点があります。ブリッジの利点は、比較的簡単に治療が出来るということです。

両隣の歯を削って型取りをして、それで歯科技工士さんが作って入れるだけなので、治療としては比較的簡単というメリットがあります。ブリッジは保険がきき、金額的にも安価で治療期間も比較的短いです。

ところがブリッジには欠点もあります。

ブリッジの欠点

両隣の歯を削らなければいけない

1番目の欠点は、ブリッジで被せるためには、両隣の歯を削らないといけないということです。

歯の表面にはエナメル質という鎧のように硬い組織がありますが、ブリッジをするために歯を削った場合には、エナメル質はほぼ全部なくなります。

ブリッジは両隣の歯を平行に削らないと被せ物が入りませんので、平行に削ろうとすると、通常よりも削る量が多くなります。

まして歯が真っ直ぐでなく斜めになっていると、更に削る量が増え、エナメル質はほとんどなくなってしまいます。

エナメル質がなくなると、物理的に歯の強度が落ちるという問題があります。

削って痛みが出た場合に、神経を取る場合もある

エナメル質 象牙質 歯髄 神経等の図

2番目の欠点は、歯を削って痛みが出た場合に、神経を取る場合もあるということです。

神経が生きている歯を削った場合、大体20本に1本くらいの割合で痛みが出ます。そして、痛みが出たら神経を取らなければなりません。

患者さんにわかりやすいように神経と言っていますが、正式な名前は歯髄(しずい)と言います。

歯根の中の歯髄の中に神経と動脈と静脈があります。歯は表面にエナメル質があり、その内部に象牙質という柔らかい組織があり、更にその中に歯髄が通っています。

ブリッジにするために歯を削って痛みが出た際、神経を取ることになり、場合によっては神経を取らないとブリッジが出来ないケースもあります。

歯が斜めになっていたら平行に削れませんので、神経を取らないとブリッジが出来ません。

ところが神経を取った場合のデメリットが3つあります。

1.神経がないと痛みを感じないので、虫歯の症状が大きくなっても気づきません。
2.歯の中から動脈がなくなりますので、歯がもろくなります。
3.歯の中から動脈静脈といった血流がなくなるため、歯の内部から白血球がいなくなります。

白血球というのはバイ菌をやっつける作用があります。例えばウィルスをやっつける白血球のことをリンパ球といいますが、あるいは少し強いバイ菌をやっつける白血球のことをマクロファージとかいろいろ名前がついていて知っている方もいらっしゃると思いますが、免疫を担当する白血球がいなくなりますと、感染に非常に弱くなります。

つまり非常に感染しやすくなるということが神経を取ることの大きなデメリットです。

このように、ブリッジにするために神経を取る、あるいは削った結果神経を取らなければいけないということになった場合は、その影響はかなり大きいということになります。

歯周病のリスクがある

ブリッジの3番目の欠点は、周囲の歯周病のリスクがあがるということです。

ブリッジは歯の根元に歯ブラシが届きにくいために、歯周病のリスクがどうしてもあがってしまうという欠点があります。

支えになる歯の負担が大きい

4番目の欠点は、支えになる歯の負担が大きいために、平均して8年で駄目になるという研究があるということです。

もしブリッジを支える2本の歯のうち、1本が駄目になった場合、抜歯をしなければなりません。

そして更に隣の歯を削って、4本をブリッジでつなぎます。

その場合、2本が3本を支えているブリッジが2本が4本分の仕事をするブリッジになりますので、両端の歯にもっと大きな負担がかかりますから、今度は8年はもちません。

更に大きなブリッジになる説明図

更に端の歯が駄目になった場合は、それを抜いてまた隣の歯を削って端から端までかけるということになり2本が5本分の仕事をするブリッジになります。

ところがこれは何十年も前の厚生省の時代から、それ以上の本数をやってはいけないという決まりがあります。そのため、この場合は部分入れ歯にするということになります。

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