オールオン4

オールオン4で失敗しない為に知っておきたい事とは?

オールオン4で失敗しない為、知っておきたい事とは!?

大阪インプラント総合クリニック 歯科医師 松本 正洋

オールオン4で失敗しない為に知っておきたい事とは?

オールオン4で失敗しないためには、経験豊富な歯科医師を選ぶこと・事前の骨や健康状態の精密な検査・治療後の丁寧なメンテナンスが欠かせません。

この記事はこんな方に向いています

  • オールオン4に興味があるが、失敗が怖くて踏み出せない方
  • 入れ歯が合わず、インプラント治療を検討している方
  • 費用が高い分、確実に成功させたいと考えている方

この記事を読むとわかること

  1. オールオン4で起こりやすい失敗の種類と原因
  2. 信頼できる歯科医院の選び方とチェックポイント
  3. 治療後のメンテナンスで失敗を防ぐ具体的な方法

 

オールオン4とはどんな治療?

オールオンフォーは4~6本のインプラントで支える

オールオン4とは、4本のインプラントで全ての人工歯を支える治療法です。総入れ歯に代わる方法として注目され、見た目・噛み心地ともに天然歯に近い仕上がりが期待できます。しかし、高い技術が求められるため、正しい理解と信頼できる医院選びが成功のカギとなります。

オールオン4は4本のインプラントで全顎を支える治療法で、技術力が成功を左右します。

オールオン4は、上顎・下顎のすべての歯を失った方に対して行うインプラント治療です。

従来のように1本ずつ埋入するのではなく、片顎につき4本のインプラントで全体を支える構造になっています。

  1. 骨量が少ない方でも対応できるケースが多い
  2. 手術当日に仮歯を装着し、すぐに噛める場合がある
  3. 総入れ歯よりも安定感が高く、違和感が少ない

これらのメリットがある一方で、精密な計画と経験が求められる治療であり、準備不足や医師選びの誤りはトラブルにつながる可能性があります。

なぜオールオン4で失敗が起こるの?

オールオン4で失敗が起こる主な理由は、骨との結合不良・感染・かみ合わせのずれ・メンテナンス不足などです。どれも防ぐことが可能ですが、術前の精密な検査と、治療後の丁寧なケアが欠かせません。

失敗の多くは「検査不足」「清掃不足」「技術不足」によるものです。

オールオン4で見られる主な失敗

オールオン4

オールオン4は、少ないインプラント本数で全顎の歯を支える革新的な治療法ですが、すべてのケースが成功するとは限りません。失敗するケースにはいくつかの共通点があり、適切な対策を講じることでリスクを軽減することができます。

 

1. インプラントが骨と結合しない(オッセオインテグレーションの失敗)

オールオン4の成功には、インプラントが顎の骨としっかり結合することが不可欠です。しかし、以下のような要因で結合がうまくいかないことがあります。

  • 骨密度が低い(骨粗しょう症など)
  • 喫煙習慣(血流が悪くなり、骨との結合を阻害する)
  • 糖尿病などの全身疾患(傷の治りが遅く、感染リスクが高い)
  • 術後の過度な負荷(硬いものを噛む、適切なケアを怠る)

▶ 対策:事前のCT検査で骨密度を確認し、必要であれば骨造成を行う。禁煙を心がけ、術後は指示通りのケアを徹底する。

2. インプラント周囲炎による脱落

インプラント周囲炎とは、天然歯の歯周病に似た症状で、インプラントを支える骨が炎症によって溶けてしまう状態です。

  • 歯磨き不足による細菌感染
  • 定期的なメンテナンス不足
  • 噛み合わせの不具合で過度な負担がかかる

▶ 対策:術後の適切な歯磨きと、定期的な歯科健診を受けることで早期発見・早期対応が可能。

3. 噛み合わせの問題

オールオン4は4本のインプラントで全体を支えるため、噛み合わせが悪いと以下のような問題が起こります。

  • インプラントや被せ物が破損する
  • 顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす
  • 食事がしにくい、発音がしづらい

▶ 対策:術後の噛み合わせ調整をしっかり行い、違和感がある場合は早めに歯科医に相談する。

4. 手術の計画ミス(埋入位置の問題)

オールオン4はインプラントの埋入位置が非常に重要です。

  • 角度が悪いと噛む力が均等に伝わらず、片側に負担が集中する
  • 神経や血管を損傷してしまうリスクがある
  • 事前のシミュレーション不足で不安定な仕上がりになる

▶ 対策:CTやデジタルシミュレーションを活用し、正確な埋入位置を計画することが重要。経験豊富な歯科医を選ぶことも大切。

5. 即時負荷(手術当日に仮歯を装着)のトラブル

オールオン4の魅力の一つは、手術当日に仮歯を装着できる即時負荷が可能なことです。しかし、以下のようなリスクがあります。

  • インプラントに過度な負担がかかり、骨と結合しにくくなる
  • 噛み合わせが不安定で、仮歯が破損する

▶ 対策:初期のうちは硬いものを避け、インプラントが完全に安定するまで慎重に過ごすことが大切。

オールオン4は優れた治療法ですが、成功のためには 事前の診査・診断、術後のメンテナンス、適切な歯科医院選び が欠かせません。

特に以下のポイントに気をつけましょう。

  • 骨の状態をしっかりチェックし、必要なら骨造成を検討
  • 喫煙や糖尿病など、リスクを最小限にする努力をする
  • 噛み合わせや負荷を考慮し、定期的なメンテナンスを受ける
  • 手術の経験豊富な歯科医を選ぶ

オールオン4を検討されている方は、 信頼できる歯科医院でしっかり相談し、適切な診断のもとで治療を進めること が重要です。

よくあるトラブル例とその対処法

トラブルが起きた場合も、早めの対応で多くは改善可能です。痛みや腫れを放置せず、異変を感じた時点で歯科医院を受診することが大切です。

早期発見・早期治療でトラブルを最小限に抑えられます。

主なトラブルと対処法

トラブル内容 主な原因 対処方法
インプラント周囲炎 歯垢・清掃不足 歯科医院でのクリーニング・抗菌処置
人工歯の割れ・欠け 噛み合わせや強い力 被せ物の再製作・調整
痛み・腫れが続く 骨との結合不良・感染 早期再診・再手術の検討
発音・違和感 高さ・形状の不適合 調整や再設計

これらの多くは、早期対応で完治可能です。放置すると骨吸収が進むこともあるため、異常を感じたらすぐに医師へ相談しましょう。

オールオンフォーを失敗しない為にはどうすればいい?

シニアの夫婦

オールオンフォーを行うのは上顎や下顎の片顎のみ、もしくは上下全顎の場合もあります。例えば上顎にオールオンフォーを行う場合、上顎洞や鼻腔を避ける事を徹底しなければなりません。歯槽骨を貫通してしまうと、蓄膿症や上顎洞炎という後遺症に悩まされることになるからです。

下顎に行う場合、下顎管と呼ばれる静脈や神経の通った部分を避ける事が必要です。誤って傷つけてしまえば、神経麻痺、もしくは出血が止まらない事故になりかねません。

では、オールオンフォーを成功するためにはどうしたらいいのか。

多数の症例を診療してきた医院で、オールオンフォーの治療を受ける事が、危険を回避する方法と言えます。実績や経験がある担当医、設備がしっかりした医療機関であれば、CT撮影などの術前の検査を怠ることなく、データを利用して綿密な治療計画を立ててから手術を行います。

そして、術後管理や腫れが引かない場合の処置もきちんと行える歯医者かと考慮することも忘れないでください。

オールオン4にはどんな失敗のリスクがあるの?

オールオンフォーが失敗するケースは、通常のインプラント手術の場合にも起こり得るリスクに関するものが殆どです。

1.インプラントの埋入位置や深さや角度がズレた

オペを担当した歯科医師の技術不足により、インプラントが治療計画通りの位置や深さや角度で埋入できなかった場合、インプラントや上部構造への力のかかり方のバランスが狂い、噛み合わせがおかしくなるリスクがあります。

また、治療計画通りに埋入できなかった場合、血管や神経を傷つけるリスクもあります。

2.インプラントが骨と結合しなかった

インプラントは人工歯根が骨としっかり結合しなければしっかりと噛めるようになりません。しかし様々な理由で、インプラント体と歯槽骨の結合がうまくいかず、インプラントが骨と固定されない場合があります。 インプラントが骨と結合しにくい理由として考えられるのは、以下のようなものです。

1.手術の技術による問題

  • インプラントが適切な位置に埋入されていない・・埋め込む位置や深さや角度などが治療計画とずれてしまった場合は、骨とうまく結合しないことがあります。
  • 埋入時のドリルによるオーバーヒート・・インプラントを埋入するために顎の骨にドリルで穴を開ける際に、ドリルのふれた骨の温度が上がり過ぎた場合には骨にダメージを与え、インプラントが骨とうまく結合しないことがあります。

2.骨の質や量による問題

  • 骨の量が足りない、質が良くない等の場合はインプラントが骨と結合しにくくなります。
  • 骨密度が低い、骨の再生がうまくいかない等の場合は、インプラントがぐらついたり安定しない状態になる可能性があります。

3.患者さんの健康状態による問題

  • 糖尿病や喫煙はオッセオインテグレーションを阻害し、骨とインプラント体がしっかり結合しない可能性があります。
  • また、糖尿病や喫煙によって血液循環が阻害されて、傷の修復や骨・組織の再生、治癒が遅れることがあります。

4.患者さんのお口の衛生状態による問題

  • 毎日の歯みがきが不十分でインプラントの周囲がきれいに清掃されず、口腔衛生が良くない場合には、細菌への感染のリスクが高まり、骨とインプラントの結合がしにくくなる可能性があります。
  • 手術後に感染すると患部に炎症が起こり、インプラントと骨の結合に影響を及ぼす可能性があります。

3.インプラント周囲炎になってしまった

インプラントは歯根膜をもたないため、感染にとても弱く、インプラントの周囲の歯茎が歯周病(インプラント周囲炎)になってしまうと進行が早くなります。

そのため毎日のセルフケアを丁寧に行ってインプラントの周囲に食べカスなどの汚れがつかないように気をつけると共に、数か月毎に定期健診とクリーニングを必ず受けていただくことが必要になります。

4.上部構造の色が思っていたよりも白すぎた

上部構造を作る際に、セラミックの色を決めるのですが、白い歯を好む方が多いです。自然な白さなら良いのですが、上部構造が白すぎると、笑った時などに歯だけが浮き出たように見えて不自然になりますので、程々の白さで作った方がお顔になじみます。

【動画】All on 4の解説

All-on-4についての解説動画です。ホワイトボードに書きながらご説明します。

まとめ

オールオン4を成功させるために大切なこと

オールオン4は、生活の質を大きく向上させる素晴らしい治療法ですが、成功には準備・技術・継続的ケアが必要です。信頼できる歯科医院での治療と、日々のメンテナンスを怠らないことが、長期的な安定につながります。

信頼できる医院+正しいケアが「失敗しない」最大の秘訣です。

失敗しないための3原則

  1. 医院選びを妥協しない

      → 経験・設備・カウンセリング体制を確認。
  2. 事前検査でリスクを把握

      → 健康状態・骨の状態を正確に診断。
  3. メンテナンスを継続

      → 定期健診と日々のケアで長持ちさせる。

これらを実践することで、オールオン4は「不安な治療」から「人生を変える治療」へと変わります。噛める喜びと自然な笑顔を取り戻すために、信頼できるパートナー歯科医院を見つけ、確実な一歩を踏み出しましょう。

 

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

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