オールオン4

歯がボロボロですがインプラントで治せますか?

歯がボロボロですがインプラントで治せますか?

大阪インプラント総合クリニック 歯科医師 松本 正洋

「歯がボロボロで恥ずかしい。インプラントで治せますか?」

「何年も歯医者に行ってないので殆どの歯がボロボロ。治療はどうしたらいい?」

虫歯や歯周病で歯がボロボロ、グラグラになっていたり、既に歯をかなり失ってしまっている方には、お口全体の治療が必要になります。

特に虫歯や歯周病は治療が早ければ早いほど歯を残せる可能性がありますし、歯を失っていてもインプラントなどの治療方法がありますので、ご説明します。

現在、歯がボロボロになってしまっている方へ

care

歯が虫歯や歯周病になってかなり悪くなってしまった方にも、必ず治療法がありますので、まずご安心ください。

歯医者が苦手で、歯医者に行きたくない思いが強い方もおられると思います。歯医者に不信感をお持ちの方もおられるでしょう。

実は、現在歯医者通いをしておられる方の中にも、歯医者が苦手な方は大勢おられます。出来れば歯医者には行きたくないと思いながらも、虫歯や歯周病の予防のために通って下さっている患者さんもおられます。

当院では、「歯医者が嫌い」「歯医者が苦手」な患者さんへの配慮を絶対に忘れないようにして、出来るだけ患者さんにリラックスして治療を受けていただけるよう、様々なアプローチを行っています。

当院の理念は「技術と愛情」で患者さんに出来る限りの貢献をすることです。患者さんのご希望を出来る限り叶える治療を行うだけでなく、患者さんお一人おひとりに自分の家族のように大切に愛情を注ぐということを徹底しています。

歯が悪くて悩んでおられる方は、ぜひ一度相談にお越しください。お口の状態を改善するための治療方法を一緒に考えながら、お口の健康を通して患者さんの人生をより良くすることを目標として、治療を行っていきます。

初診相談ではまずお口の検査と現在の状態を知ることから始めます

歯科医院スタッフ

歯が全体的に悪い方の場合は、いきなり治療に入ることはありません。

まずお口の状態を診せていただき、レントゲン撮影した画像を画面で見ながら、悪い部分とその理由を患者さんにご説明して、今後の治療について、考えられる治療方法をいくつかご提案します。

「こんなにボロボロになっていたら、もう歯を抜かないといけないだろう」と思っておられる方も、歯根がしっかりしていたら歯を抜かずに被せ物(差し歯)で治療できる場合もあります。

歯垢や歯石がたまっている患者さんには、次回の来院時には歯科衛生士による歯のクリーニングを受けていただき、虫歯の治療の前に歯周病治療を始める場合もあります。

いずれにしましても、患者さんの同意なしに、説明もなしで、いきなり歯を削ったり抜いたりすることはありませんので、ご安心ください。

お口全体の治療とは?

患者さんのお口の状態によって、様々なケースが考えられます。

お口全体の歯がボロボロになっていたり、ぐらぐらしている場合は、まず歯を残せるか、それとも抜歯しなければいけないか、の判断になります。

抜歯の場合は、その後の治療としては「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢となります。

ブリッジ入れ歯インプラント

全ての歯を失った、または抜歯が必要な場合は、「総入れ歯」「オールオン4(連結した被せ物を4~6本のインプラントで支える治療)」「インプラント・オーバーデンチャー」などの治療となります。

歯を残せる場合は、神経を取って被せ物をかぶせる治療になります。既に失った歯がある場合は、ブリッジやインプラントでの治療も視野に入れることになります。

順番に治療していくことになります。例えば、左右の奥歯を同時に治療すると噛めなくなりますので、先に右側を治療し、その後左側の治療に移るということは良く行われます。

痛みが出ていてすぐに治療が必要な虫歯や、歯の根に炎症が起こっている場合は、その部分の治療をまず行います。

レントゲンの画像を見ながら、どのような治療をどのような順番で行うか、そしてどのくらいの期間の通院が必要になる見通しかをご説明します。

インプラントのレントゲン写真

虫歯の治療と並行して歯周病治療を行うケースも良くあります。歯周病は初期の段階では歯肉の腫れが起こりますが、患者さんご自身は鏡で見ても腫れているかどうかがわかりません。しかし歯科医師や歯科衛生士が見れば一目でわかりますので、すぐに歯周病の治療に入れば、軽度の歯周病なら改善するのも早いです。

すでに多くの歯を失っている場合の治療法は?

インプラント以外の治療法は?歯を失った時の治療法は「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3つです。

歯がボロボロで、多くの歯の抜歯が必要になった場合や、すでに多くの歯を失っている場合は、保険適応内で治療できる入れ歯が治療の候補にあがると思いますが、入れ歯はお口の中での違和感が大きく、噛む力が弱いなど、快適な状態になるとは限りません。

インプラントは保険のきかない自費診療ですが、インプラントを利用してブリッジをつくったり、インプラントで入れ歯を固定するなど、インプラントのメリットを応用した治療法もあります。

歯周病にかかっている場合は、インプラント治療の前に歯周病の治療を行います。骨量が足りない場合は、増骨の処置が必要になります。

すべての歯を失った場合の治療法は?

全ての歯を失った場合の治療法は「総入れ歯」「オールオン4(オールオンフォー)」「インプラント・オーバーデンチャー」です。

総入れ歯からインプラントへ

順にご説明します。リンク先のページもどうぞ参考にしてください。

総入れ歯

総入れ歯は上顎または下顎の歯が全くない場合に使われる入れ歯です。歯茎とよく似たピンク色の床(入れ歯の土台)に人工の歯が並んでおり、上顎用と下顎用では歯ぐきをカバーして入れ歯を固定するための床の面積が違います。

保険診療の総入れ歯は床がレジンで作られており、歯はプラスチックで作られます。自費診療の総入れ歯は金属の床にセラミックや硬質レジンで歯が作られます。

オールオン4(All-on-4)

オールオンフォー

オールオン4(オールオンフォー)は、4本~6本のインプラントを上顎または下顎に埋め込んで、1体となった上部構造を固定する治療です。少ないインプラントで10~12本の歯を作ることが出来ます。手術当日に仮歯を入れられ、見た目が良いこともオールオン4の特徴です。

【動画】オールオン4について

クローバー歯科総院長の松本正洋がオールオン4について解説。

インプラント・オーバーデンチャー

インプラント・オーバーデンチャーはインプラントで入れ歯を固定します。オールオン4では上部構造は固定式でご自分では外せませんが、インプラント・オーバーデンチャーは取り外し式の入れ歯をインプラントで固定させるイメージです。

総入れ歯の揺れやずれを解消し、安定させることが出来ます。

歯がボロボロの場合のインプラントに関するQ&A

歯が全体的に悪い、ボロボロ等の場合の治療はどのように進められますか?

全体的に歯が悪かったりボロボロだったりする場合は、まず初診相談でお口の検査と現在の状態を知ることから始めます。その後、レントゲン画像をもとに患者さんに治療の提案が行われます。具体的な治療方法や順番、通院期間なども説明されます。

歯を失った場合の治療法はどのようなものがありますか?

歯を失った場合の治療法としては、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢となります。ブリッジは隣の歯に支えられる被せ物で、入れ歯は床によって支えられるものです。インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に被せ物を取り付ける方法です。

歯医者が苦手な方に対して、どのような配慮が行われますか?

当院では歯医者が苦手な方に配慮し、患者さんがリラックスして治療を受けられるようなアプローチを行っています。患者さんの不安や痛みに対して丁寧な説明や鎮静法の使用、リラックスできる環境づくりなどが行われます。

まとめ

歯がボロボロの場合でも、歯の状態によっては歯を残して被せ物で治療できる場合があります。残念ながら虫歯や歯周病が進んでいて抜歯しなければならない場合も、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療方法はありますので、まず歯の状態を調べて現在の状態を知るために、来院してご相談いただければと思います。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。インプラントの認定多数。IDIA(International Dental Implant Association国際インプラント歯科学会)認定医。I.A.A国際審美学会理事。日本抗加齢医学会認定専門医(日本アンチエイジング学会)。

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