オールオン6は、上あごまたは下あごに6本のインプラントを使って12本の歯を再建する治療法です。
インプラントに取り付ける上部構造は、12本の歯がセラミックなどの素材で作られ、すべてが連結して一体化した形状になっています。
全ての歯を失った方や、総入れ歯を使用している方に適用される治療法です。
この方法は、骨が薄い場合や柔らかい場合に用いられます。
オールオン6は、骨格が頑丈な欧米人向けに開発されたオールオン4を基に、あごの骨量が少ない傾向にある日本人にも適した治療法として改良されたものです。
手術当日に仮歯を装着することが可能です。抜歯からインプラントの埋入、そして仮歯の装着までを1日で完了できます。
主な違いは、使用するインプラントの本数が4本か6本かという点にあります。オールオン4では4本のインプラントを使用しますが、オールオン6では6本のインプラントを用いるため、安定性がさらに高まります。
オールオン4を希望されている患者様でも、骨の状態や強度によっては、より多くのインプラントが必要になることがあり、その場合にはオールオン6をご提案することがあります。骨の状態は患者様ごとに異なるため、その状況に応じて最適な治療法を選ぶことが重要です。
オールオン6の手術時間は、通常2〜3時間程度かかりますが、オールオン4と比較すると、施術時間が約1時間ほど長くなる傾向があります。これは、インプラントの本数が増えることによる手術の複雑さや、慎重な作業が必要になるためです。
オールオン6のメリットとして、まず最も大きなポイントは、たった1日で全ての歯が完成するという点です。治療は麻酔をかけて行われるため、患者さんは手術中は眠っている状態にあり、治療の過程で痛みや不快感を感じることはほとんどありません。
これにより、治療に対するストレスや不安が軽減され、患者さんにとっても負担が少なく、非常にスムーズに進行するという特徴があります。
さらに、オールオン6は6本のインプラントを使用することで全ての歯を支えるため、個別にインプラントを入れる方法と比べると費用も大幅に抑えられます。この点は、インプラント治療を検討する患者さんにとって大きな魅力の一つとなっています。少ないインプラントで安定性の高い歯を作ることができるので、経済的にも優れた選択肢です。
加えて、治療が終わったその日から軽い食事をすることが可能で、普段の生活にすぐに戻ることができます。また、見た目も大幅に改善されるため、口元の美しさが回復し、患者さんの自信にもつながります。
残っている歯が大きな虫歯や進行した歯周病でぐらついている場合、無理に残しても十分に噛むことができないことがあります。オールオン6は、インプラントで固定式の歯を作るため、しっかり噛めるようになり、見た目も改善します。
総入れ歯が外れやすい、嘔吐反射が起きてしまう、しっかり噛めないなどのお悩みがある方に、オールオン6はインプラントで固定されるため、これらの問題を解消できます。
歯を失って長い時間が経過し、骨が溶けてしまった方や、長期間総入れ歯を使用して骨が痩せてしまった方には、オールオン6は有効です。これは、オールオン6が骨の状態に左右されにくいためです。
すべての歯を個別にインプラントで治療する場合、費用が大きくなりますが、オールオン6ではインプラントを6本に抑えられるため、費用を抑えることができます。
全身の健康状態によっては、オールオン6の施術が適さない場合もあります。
残っている歯はすべて抜く必要があります。ただし、悪化した歯を無理に残すよりも、抜歯してオールオン6を行う方が、最終的には良い結果を得られることがあります。
この治療は保険適用外のため、入れ歯に比べて費用がかかる点にご注意ください。
この患者様は上顎をすでにオールオン6で治療済みで、今回は下顎をオールオン6で治療しました。
オールオン6 セラミックタイプ ¥3,100,000(税抜)
インプラントは自由診療なので保険適応の治療と比べて治療費が高額になります。
インプラントが骨と定着するのを待つ期間が必要なので治療期間が長くなります。
手術後に腫れることがあります。
オールオンシックスについてのご質問・ご相談は無料初診カウンセリングでドクターが詳しくお答えいたします。お気軽にご予約ください。